インフラコンサルタントとは?業務内容や年収、必要なスキル、向いている人やなる方法を解説
更新日:12月23日
インターネットやデジタル技術をビジネスで活用する際に必須となる、ITインフラ周りの課題解決や整備を担う職業がインフラコンサルタントです。
今回の記事では、これからインフラコンサルタントを目指したい方のために、インフラコンサルタントの業務内容や年収、必要なスキルや資格、なる方法や向いている人、将来性やキャリアパスについて解説します。
インフラコンサルタントとは
インフラコンサルタントとは、企業のITインフラに関するコンサルティングを提供するコンサルタントです。ITインフラとは、企業のITの基盤となる以下のような設備や技術のことを指します。
- ネットワーク
- セキュリティ
- サーバー
- アプリケーション
など
インフラコンサルタントとITコンサルタントの違い
ITコンサルタントは、IT分野全般のコンサルティングを行うコンサルタントです。インフラコンサルタントは、IT分野の中でもインフラに関する領域に特化したコンサルティングを提供することに違いがあります。ITコンサルタントの一種に、インフラコンサルタントが含まれているといえるでしょう。
インフラコンサルタントとインフラエンジニアの違い
インフラエンジニアとは、ITインフラの設計・構築・保守を担う職種です。クライアント企業へのヒアリングにもとづいて要件定義を進め、ITインフラを構築します。インフラコンサルタントは経営課題の解決のために新規ITインフラの構築や既存ITインフラの最適化を行うのに対して、インフラエンジニアはITインフラの納品と保守のみを行うことが違いです。インフラエンジニアはクライアントに対して技術は提供しますが、インフラコンサルタントのようにコンサルは行いません。
インフラコンサルタントの業務内容
インフラコンサルタントのおもな業務内容は以下の通りです。
- 新規ITインフラの構築や導入
- 既存ITインフラの最適化
- ITマネジメントのサポート
それぞれの業務内容について解説します。
新規ITインフラの構築や導入
オフィス設立や移転、新規事業の開始などで、これから新しくITインフラを構築する企業に対して、導入や構築方法、運用方法などのアドバイスを行います。クライアントの利用規模、業務内容、予算に合わせたITインフラ構築をサポートするのがおもな業務です。
まずクライアント企業の予算やIT関連機器の導入予定をヒアリングし、最適な構築を検討します。導入の優先順位を付けて、順序ごとに新規のITインフラ構築や導入を進めていきます。
既存ITインフラの最適化
企業が既に運用しているITインフラを、より最適に活用するためのサポートを提供します。ITインフラ全般のコスト削減やセキュリティ上の脆弱性への対応、業務効率化などを目的に、ITインフラの見直しを行うのが特徴です。近年では、企業側で構築したオンプレミスのシステムやアプリケーションを、業務効率化やコスト削減を目的にクラウドへ移行するサポートをインフラコンサルタントが提供する機会も多くなりました。
まずクライアント企業のITインフラの運用の現状を把握し、削除できる部分や改善できる部分を抽出します。削減コストや業務効率化などの観点から取り組む部分に優先順位を付けて、ITインフラの見直しや再構築を行います。
ITマネジメントのサポート
新規で導入した、または最適化したITインフラのマネジメント支援業務です。インフラコンサルタントは、企業に適したIT環境を構築し、継続的に運用するための管理プロセスを構築するために、ITインフラ管理ツールの提案と導入、ITインフラ管理体制の組織化などを支援し、最適な運用を実現します。
インフラコンサルタントの年収
インフラコンサルタントの業態別の年収を解説します。
正社員
大手求人サイトdodaのデータによると、インフラコンサルタントの平均年収は586.2万円です。
IT/通信系職種全体の平均年収は444.5万円のため、年収は高いといえるでしょう。正社員のインフラコンサルタントの年収分布を見ると、300万円台が20%、500万円台が18%、400万円台が15%です。また1,000万円以上も10%分布しています。
出典:インフラコンサルタントとはどんな職種?仕事内容/給料/転職事情を解説【doda職種図鑑】 |転職ならdoda(デューダ)
フリーランス
コンサルタント向けエージェントサービス「POD」のインフラコンサルタント案件は稼動率50~100%、報酬は100~190万円です。これから算出した年収の目安は600万円~、案件によっては2000万円以上も可能です。
フリーランスのインフラコンサルタントを目指している方は、ぜひPODを利用してご自身に合った案件を探してみてください。
インフラコンサルタントに必要なスキル
インフラコンサルタントとして活躍するために必要なスキルを解説します。
ITインフラ全般の知識
クライアント企業に対して最適なIT環境を提案するために、以下のようなITインフラに関する専門知識は必須です。
- サーバー
- ネットワーク
- データベース
- ソフトウェア
- クラウド
- 情報セキュリティ
正確な工数や予算の見積もりをする場合はもちろん、ヒアリング時もクライアント側の技術者の専門的な質問に解答できなければ、提案内容に説得力を持たせられません。そのため、ITインフラに関する知識は必須です。
クラウド設計への技術理解
近年、ITインフラのクラウドの導入、またはオンプレミスのクラウドへの意向を検討する企業が増加しています。インフラコンサルタントは、以下のような代表的なクラウドコンピューティングサービスへの基本的な技術理解も必要です。
- Amazon社のAWS(Amazon Web Service)
- Google社のGCP(Google Cloud Platform)
- Microsoft社のMicrosoft Azure
クラウドサービスの知識があれば、クラウド移行や導入への柔軟な立案や、クライアント企業のニーズに合うサービスの選定にも活用できるでしょう。
コミュニケーション能力
インフラコンサルタントは、クライアントの経営層や実際にITインフラのユーザーとなる部門、技術部門とのやり取りを介して課題や要望を抽出する必要があります。特にITインフラの処理性能や可用性、保守性といった非機能要件(機能以外の要件)については、クライアント企業側もニーズや課題を把握できていない場合が多いです。ニーズを見極めるための聞き取り力が求められるでしょう。
技術的な部分は専門用語を言い換えたり、内容をかみ砕いたりして解決策をわかりやすく説明する能力も必要です。
論理的思考力
ITインフラの最適化や新規導入といったプロジェクト進行にあたっては分析やモデル化などの、論理的思考力が求められます。コスト削減のための削除できる部分の振り分けや、最適な構築の検討には、物事を順序立てて考えたり、必要か不要かを適切に見極めたりする論理的な思考力が必須です。
インフラエンジニアとしての経験
必須ではありませんが、インフラエンジニアとしての実務経験があればインフラコンサルタントの業務に有利となるでしょう。クライアントの現状や要求を把握しやすくなったり、クライアントの課題に対して効果的な提案ができるようになったりします。ITインフラに関する質問にもその場で迅速に対応できるようになるため、クライアントからの信頼も得やすくなります。
インフラエンジニアに必要な資格
インフラエンジニアになるために特定の資格は必要ありません。しかし、保有することで技術の証明となる資格は存在します。インフラエンジニアへの転職や独立に有利となる資格を順に解説します。
基本情報技術者試験
基本情報技術者試験とは、IT人材に必要な基礎知識や技術を認定する国家試験です。インフラコンサルタントをはじめ、ITの職種を目指すときに最初に取得する資格としても多くの人に選ばれています。合格率は20%台~40%台後半の間で推移しています。
応用情報技術者試験
応用情報技術者試験とは、IT人材に必要な高度な応用知識を認定する国家試験です。技術から管理、経営まで、幅広い知識と応用力の証明ができます。合格率は18~20%前後です。
AWS認定資格
AWS(Amazon Web Service)の知識を認定する資格です。合格率は呼応表されていませんが、50%前後と推測されています。
ITILファンデーション認定試験(ITIL Foundation Certification)
ITILファンデーション認定資格とは、顧客が満足するレベルまで安定的にITサービスを稼動、運用させる技術やITサービスマネジメントの知識を認定する資格です。合格率は公表されていませんが、50~60%と推測されています。
CompTIA Cloud+(CV0-002)
CompTIA Cloud+(CV0-002)とは、セキュアなクラウド環境の実装と運用・管理、仮想化などの技術を問われる世界的な証明にもなる試験です。クラウド関係の資格の中でも特定のサービスベンダーに依存しない資格です。合格率は公表されていませんが、難易度は高いです。
インフラコンサルタントの仕事で求められること
インフラコンサルタントが成果として求められるものや、クライアント企業へ業務上提供できる付加価値には以下のものがあります。
- 中長期的なIT基盤戦略の検討
- 投資対効果測定(ITコスト適正化)
- ITインフラの最適化
- データセンター整備方針の策定および運用の業務効率化
- 情報セキュリティの規定・基準の統一化
- システム統合計画の立案
- IT組織改革
など
インフラコンサルタントになるには?
インフラコンサルタントになるための方法を解説します。
インフラ関連の経験を積んでから転職
システム部門の経験やインフラエンジニアとしての経験を積んでから、インフラコンサルタントに転職する方法です。ITインフラの現場での実際の経験があると、クライアントのニーズを理解しやすく、実践的な提案やアドバイスを提供できるインフラエンジニアとして活躍できるでしょう。
別のコンサル関連業務から転職
コンサル系の会社での勤務経験やフリーランスでのコンサルタント経験を積んでから、インフラコンサルタントになる方法です。クライアントの問題のヒアリングや論理的な検証、コミュニケーション能力の基礎といったコンサルタントとして基本的な能力を身に付けているため、ITインフラの提案やプレゼンテーションに役立つでしょう。
独立する
インフラ関連の職種または他のコンサルから独立してインフラコンサルタントになる方法です。案件を継続して獲得するために営業活動や人脈作りなどの工夫が必要ですが、ライフスタイルに合わせて働ける、収入アップが見込めるなどのメリットもあります。案件を得るにはコンサル向けエージェントサービスなどの利用もおすすめです。
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インフラコンサルタントに向いている人
インフラコンサルタントに向いている人、向いている資質について解説します。
課題解決にやりがいを感じる人
インフラコンサルタントはクライアント企業の悩みをヒアリングして解決に導く役割があります。課題解決にやりがいを持てる人は、長くインフラコンサルタントとして活躍できる資質があるでしょう。
新しい知識を取り入れるのが好きな人・向上心のある人
インフラコンサルタントは、ITインフラで発生している問題を把握、特定したり、適切な改善策を提案したりするために、ITインフラの専門知識をはじめさまざまな知識が求められます。ITの技術は日々進歩しているため、常に幅広い業界の最新動向に注視したり、最新のITソリューションへの知見をアップデートしたりといったことも必要です。日々勉強して新しい知識を取り入れる人や、向上心のある人に向いているでしょう。
広い視野を持っている人
インフラコンサルタントはクライアント企業のITインフラにおける現状分析や課題発見、解決策の提示がおもな業務です。与えられた課題をこなすのではなく、問題の発見や解決策を自分で見つける必要があります。クライアント企業が気づかなかった隠れている問題を探すこともあるため、与えられた状況から問題分析から解決策の提案を実現するための広い視野が必須です。
インフラコンサルタントの将来性
家電製品や自動車にもIT技術が応用されるなど、多くの企業でITを活用した事業改善・開発や「DX(デジタルトランスフォーメーション)」の推進も行われています。人手不足、業務の煩雑化といった企業の課題解決のためにITインフラの整備は必須であり、構築後は保守点検や要望に応じた最適化も必要です。そのためインフラコンサルタントの需要は今後も高まっていくと考えられ、将来性も高いといえるでしょう。
インフラコンサルタントのキャリアパス
インフラコンサルタントはさまざまなキャリアパスが描ける職業でもあります。おもなインフラコンサルタントのキャリアパスを解説します。
他分野のコンサルタントになる
インフラコンサルタントは、ITインフラを通じてクライアント企業の経営問題と対峙する機会も多いです。インフラコンサルタントの実務経験を活かして、経営コンサルタントなど他のコンサルタントになる道もあります。
企業のシステム系部署の責任者や幹部
ITインフラに関する専門的かつ高度な知識と実務経験を活かして、企業のシステム系部署の責任者や患部のポジションとなる道もあります。
ベンチャー、スタートアップへの参画
ITインフラはビジネスに必要な基盤のため、インフラコンサルタントの実績を活かしてベンチャーやスタートアップ企業のITインフラ周りの業務へ立ち上げから参画する方法もあります。
インフラコンサルタントのよくある質問
インフラコンサルタントに関するよくある質問を回答とともに解説します。
インフラコンサルタントは未経験でもなれる?
インフラコンサルタントとなるために特別な資格は必要ありません。インフラエンジニアやコンサル業務の経験があれば有利ですが必須ではないため、インフラコンサルタントは未経験からでも目指せます。ただし技術や専門的な知識を取得していることをクライアント企業に証明しないと信頼が得られないことがあるので、資格を取得するなどの工夫が必要です。
インフラコンサルタントは激務?
プロジェクトの進行状況や規模によっては激務となることもあります。特に新規事業の立ち上げに合わせてITインフラの整備を行うなど、期間が決まっているときには一時的な激務の可能性もあるかもしれません。就職の際には企業に確認したり、独立して案件獲得時に稼動率を確認したりといったことが必要です。
インフラコンサルタントになるメリットは?
インフラコンサルタントのメリットは以下の通りです。
インフラコンサルになるメリット
- ITインフラだけでなく企業の経営問題にも対峙できるのでやりがいがある
- キャリアパスが豊富にある
- 将来性が高いので安定した収入が得られる可能性が高い
まとめ
インフラコンサルタントの概要や業務内容、なる方法や必要なスキル、資格、よくある質問について解説しました。DX推進やオンプレミスのクラウドへの移行をはじめとしたITインフラ整備のニーズが高まっています。したがって、インフラコンサルタントは今後も安定した需要が見込めます。
自分のスキルや実力を発揮できるファームへの就職や案件獲得を目指し、エージェントなどを活用しながらインフラコンサルタントを目指しましょう。