Salesforceコンサルタントとは?仕事内容・収入・なる方法などを徹底解説
更新日:12月23日
Salesforceに関連した仕事に就きたい方の中には、Salesforceコンサルタントの仕事に興味がある人も多いでしょう。しかし、コンサルタントの仕事がどのようなものかイメージしにくい人もいるのではないでしょうか。
ここでは、Salesforceコンサルタントとはどのような仕事なのか、その内容や収入、Salesforceコンサルタントになる方法などを徹底解説します。
Salesforceコンサルタントとは?
はじめに、Salesforceコンサルタントとはどのようなものか見ていきましょう。
仕事の概要
Salesforceコンサルタントとは、企業がSalesforceをスムーズに導入し、効果的に活用できるよう支援する専門家のことです。
企業は事業の効率化など、さまざまな課題を解決するためにSalesforceを導入します。Salesforceコンサルタントは、Salesforceの機能を最大限に活用し、企業が抱える課題の解決を図ります。
Salesforceコンサルタントの仕事は多岐にわたり、Salesforceの導入支援やカスタマイズ、運用支援などを行います。
他のコンサルタントとの違い
Salesforceコンサルタントと似ている仕事に、ITコンサルタントやCRMコンサルタントがありますが、仕事内容はそれぞれ異なります。Salesforceコンサルタントとの違いをそれぞれ解説します。
ITコンサルタント
SalesforceコンサルタントもITコンサルタントも、ITのシステム導入や運用を支援し、コンサルティングをする仕事であることは同じです。
しかし、ITコンサルタントがIT全体のシステム導入や運用を支援し、コンサルティングするのに対し、SalesforceコンサルタントはSalesforceに特化して、支援やコンサルティングを行います。
そのため、Salesforceコンサルタントには、Salesforceのより深い知識や経験が必要です。
CRMコンサルタント
SalesforceコンサルタントもCRMコンサルタントも、顧客管理システム(CRM)の導入や運用を支援し、コンサルティングをする仕事であることは同じです。
しかし、CRMコンサルタントが複数のCRMシステムの導入や運用を支援し、コンサルティングするのに対して、SalesforceコンサルタントはSalesforceに特化して、支援やコンサルティングを行います。
そのためSalesforceコンサルタントには、Salesforceの顧客管理について深い知識や経験が必要です。
Salesforceコンサルタントのおもな仕事内容
SalesforceコンサルタントはSalesforceに関わるコンサルティングを行いますが、仕事内容は大きく「戦略コンサルタント」「技術コンサルタント」「運用コンサルタント」に分かれます。それぞれについて、見ていきましょう。
戦略コンサルタント
戦略コンサルタントとは、ビジネス戦略をコンサルティングする仕事です。具体的には、企業が立てたビジネス戦略をもとに、目標達成に向けてどのようにSalesforceを導入し、活用していくのか計画を立案します。また、Salesforce導入後の効果測定や効果測定を受けて、改善も行います。
技術コンサルタント
技術コンサルタントとは、Salesforceの技術面に焦点を当てて、コンサルティングする仕事です。具体的には、Salesforceの設定やカスタマイズなど、技術的な部分をコンサルティングします。企業のニーズに合わせたSalesforceシステムの設計や開発、テストなどを行い、企業の成長を助けます。
運用コンサルタント
運用コンサルタントとは、Salesforceの運用面に焦点を当ててコンサルティングする仕事です。具体的には、Salesforce導入後の運用・保守をコンサルティングします。Salesforceを使ったユーザーサポートやトレーニングを行い、システムを安定的に稼働できる体制構築などを支援します。
Salesforceコンサルタントが提供する価値
Salesforceコンサルタントは、コンサルタントとして多くの価値を企業に提供します。代表的なものとして「ビジネスプロセスの最適化」「データ駆動型の意思決定支援」「顧客エンゲージメントの向上」「持続的なサポートと改善」の4つの価値があります。
それぞれについて、詳しく解説します。
ビジネスプロセスの最適化
Salesforceを用いたビジネスプロセスの効率化と生産性の向上を提供します。
データ駆動型の意思決定支援
Salesforceのデータを分析し、そこから得たデータを用いた経営戦略案の策定など、根拠ある企業の意思決定を支援します。
顧客エンゲージメントの向上
Salesforceの機能を使って顧客との関係を強化することを支援し、顧客満足度の向上を提供します。
持続的なサポートと改善
企業が置かれている状況は日々変化します。そこで、Salesforceの持続的なサポートと日々の変化に対応するための改善を提案することで、企業のさらなる成長を促します。
Salesforceコンサルタントになるには
Salesforceに関わる仕事は需要が伸びており、Salesforceコンサルタントの需要も伸びています。そのため、同業界からだけでなく異業界からでも、Salesforceコンサルタントを目指せます。ここでは、Salesforceコンサルタントになるための方法を、異業界からの場合と同業界での場合に分けて見ていきましょう。
異業界からSalesforceコンサルタントを目指す場合
Salesforceコンサルタントは経験やスキルが重要となる仕事です。しかし、IT業界以外の異業界・異業種からSalesforceコンサルタントを目指す場合、経験がまったくない状態です。
そこで、まずはSalesforceの資格を取得してSalesforceのスキルを高めてから、エージェントを利用し、自分のスキルに合う企業への転職を目指します。
同業界でSalesforceコンサルタントを目指す場合
IT業界に身を置いている人がSalesforceコンサルタントを目指す場合も、経験やスキルが重要となります。勤務先にSalesforceを使っている部署があれば、まずはその部署に異動したり、Salesforceプロジェクトに参加したりして、経験やスキルを磨くことから始めます。
十分な経験やスキルがあれば、コンサルティングファームやSIer(システムインテグレーター)への転職も可能です。
社内にSalesforceを使う業務がない場合は、異業界と同様、Salesforceの資格を取得するところから始めましょう。
フリーランスとしてSalesforceコンサルタントを目指す場合
フリーランスとしてSalesforceコンサルタントを目指す場合には、いくつかのSalesforce認定資格を取得することが必須です。そのうえで、エージェントやクラウドソーシングサービスなどを利用し案件を獲得します。
たとえばコンサルタント専門のエージェントサービスPODでは稼動率40~100%のSalesforceコンサルタント案件が多数あります。非公開案件も豊富に取り扱っているため、条件面でも納得の案件獲得につなげられます。
PODサイトには全体の15%程度の求人のみが掲載されており、その他にも85%の非公開求人があります。
フリーコンサルタントを目指している方は、ぜひPODサービスを利用してご自身に合った求人を探してみてください。
Salesforceコンサルタントに必要な資格・スキル・経験
ここからは、Salesforceコンサルタントに必要な資格やスキル、経験などを見ていきましょう。
Salesforce認定資格
Salesforceにはいくつかの認定資格があります。代表的なSalesforce認定資格として、以下のような資格があります。
- Salesforce認定アドミニストレーター
- Salesforce認定Platformデベロッパー
- Salesforce認定コンサルタント
認定資格を取ることで、Salesforceの知識やスキルがあることを証明できます。Salesforce認定資格はオンラインなどでも受験できます。
技術的スキル
Salesforceコンサルタントの仕事を成功させるためには、Salesforceの技術的なスキルも必要です。
技術的スキルとして、Salesforceのシステムについての知識や、データのインポート・エクスポートなどデータの管理や分析に必要なスキル、ApexやVisualforceなどのプログラミングスキルがあります。
プロジェクト管理スキル
プロジェクト管理スキルとは、プロジェクトを実行・管理するために必要なスキルです。例えば、タイムラインやリソース管理、アジャイル手法などのスキルが挙げられます。
業務経験
Salesforceコンサルタントに必要な業務経験は、Salesforceのプロジェクト経験だけではありません。金融や医療など、特定の業界における業務プロセスの理解や経験もSalesforceコンサルタントの仕事に役立ちます。
Salesforceコンサルタントに向いている人の特徴
ここまでは、Salesforceコンサルタントに必要な資格やスキル、経験について見てきました。しかし、そもそも自分がSalesforceコンサルタントに向いているか判断することも重要です。
Salesforceコンサルタントに向いている人の特徴として「コミュニケーション能力が高い」「問題解決能力が高い」「成長意欲が高い」「柔軟性・協調性がある」といったことが挙げられます。
また、Salesforceコンサルタントは、1人でできる仕事ではありません。クライアントやプロジェクトメンバーと一緒に仕事を進めていくため、特に高いコミュニケーション能力が求められます。
Salesforceコンサルタントの一般的なキャリアパス
勤めている会社などで異なりますが、一般的なSalesforceコンサルタントのキャリアパスは以下のとおりです。
ジュニアコンサルタント
Salesforceコンサルタントの最初のステップが、ジュニアコンサルタントです。設定や簡単なカスタマイズなど、Salesforceの基本的な操作を担当します。
シニアコンサルタント
ジュニアコンサルタントで経験を積めば、シニアコンサルタントになります。シニアコンサルタントは複雑な操作だけでなく、顧客とコミュニケーションをとることもあります。
プロジェクトマネージャー
プロジェクトマネージャーは、プロジェクト全体を管理する役割です。プロジェクトマネージャーになるにはSalesforceの技術的スキルだけでなく、プロジェクト管理スキルが必要です。
アーキテクト
アーキテクトは、プロジェクトなどにおける技術的なリーダーです。システム全体を設計したり、企業に合ったシステムの企画や立案を行ったりします。
Salesforceコンサルタントの年収
Salesforceコンサルタントの平均年収は契約形態などによって異なりますが、700~1,200万円程度です。ただし、職種や勤めている会社の業種などで年収は異なります。
Salesforceコンサルタントの年収については以下の記事でくわしく解説しています。
出典:Salesforceコンサルタントの年収相場を解説!給料が高い企業はどこ? | エイジレス思考
コンサルティング | 職種詳細 | 日本電気株式会社
職種別
あくまで一例となりますが、職種別の平均年収は以下のとおりです。
職種 | 平均年収 |
---|---|
ジュニアコンサルタント(アナリスト) | 500万円~800万円 |
シニアコンサルタント(コンサルタント) | 700万円~1,300万円 |
プロジェクトマネージャー(マネージャー) | 900万円~2,000万円 |
呼称は一般的なものです。例えば、ジュニアコンサルタントのことをアナリスト、シニアコンサルタントのことを単にコンサルタント、プロジェクトマネージャーのことをマネージャーと呼ぶこともあります。
出典:コンサルタントの年収・給与を大公開!【年収ランキング – 転職したらどれくらい?】|転職サービスのムービン
業種別
Salesforceコンサルタントの就職先は、IT企業やコンサルティングファームなどさまざまです。一般の企業に比べて、IT企業やコンサルティングファームでの年収の方が、高く設定されていることも多いです。大手コンサルティングファームでは、1,000万円以上の年収になることも珍しくありません。
出典:【2024年最新】コンサルタントの平均年収|企業別や役職別の年収も解説!
Salesforceコンサルタントに関するよくある質問
ここでは、Salesforceコンサルタントに関するよくある質問をご紹介します。
Salesforceコンサルタントはどんな仕事?
Salesforceコンサルタントは、企業がSalesforceを効果的に使えるようにコンサルティングする仕事です。Salesforceの導入やカスタマイズをサポートするだけでなく、Salesforceを使って企業の戦略やニーズに合った業務プロセスの提案や業務効率化、生産性の向上などの価値を提供します。
Salesforceコンサルタントは激務ですか?
Salesforceコンサルタントの仕事量は、プロジェクトの進行状況やクライアントの要求などによってプロジェクトごとに異なります。ただし、プロジェクトの後半になると、締め切りの関係で仕事が忙しくなることが多いです。
また、顧客の状況によっては頻繁なSalesforceのカスタマイズが必要なケースや、トラブルが起こった時にはすぐに対応しないといけないケースがあるなど、激務と感じることはあります。
Salesforceコンサルタントになるにはどんなスキルが必要?
Salesforceコンサルタントになるには、Salesforce認定資格や技術的スキルなど、Salesforceのツールを扱うために必要なスキルはもちろんのこと、プロジェクトを滞りなく進めるためのプロジェクト管理スキルや業務経験などが必要です。
まとめ
Salesforceコンサルタントになるには、コンサルティングファームで経験を積んでいくほか、エージェントやクラウドソーシングサービスなどで経験を積み、フリーランスのコンサルタントとして活動する道もあります。
PODではSalesforceに関する案件も多数扱っているので、フリーランスのSalesforceコンサルタントを目指したいという方は、ぜひ活用してください。