Salesforceの副業は可能!必要なスキルや案件獲得方法、報酬などを解説
更新日:12月21日
近年、Salesforceの導入や保守などに携わる人材の需要が高まっています。週1〜2日でできる案件、あるいはフルリモートでできる案件も多いため、副業として取り組むことが可能です。
ここでは、Salesforceの副業を成功させるために必要なことについて解説します。
Salesforceは多くの企業で導入されているシステムであり、運用や保守に携わる人材の需要が高まっています。週1〜2日、あるいはフルリモートで取り組める案件もたくさんあるため、Salesforceに関わる仕事を副業にすることも可能です。
ただし、Salesforceの副業を成功させるには、求められるスキルなどあらかじめ知っておくべきことがあります。今回の記事では、Salesforceの副業を成功させるために必要なスキルや、実際の案件獲得方法などについて解説します。Salesforceの副業を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
Salesforceの副業市場は拡大傾向にある
今、Salesforceに関わる副業が注目を集めているのは、Salesforceを取り扱える人の需要が高まっているためです。ここでは、Salesforceの副業の需要が高まっている背景や、今後の見通しについて見ていきましょう。
需要が高まっている背景
Salesforceにかかわる人材の需要が高まっている背景には、多くの企業が事業の効率化を目指すためにデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進していることがあります。
Salesforceとは、クラウド上で顧客関係の管理(CRM)を行うことができるソフトウェアで、DX化の重要なツールとして広く利用されています。うまく活用すれば、新規顧客の開拓や顧客との商談をスムーズに進められるといったメリットがあるため、導入する企業が増加しています。
導入する企業の増加に伴い、Salesforceの導入や運用・保守のほか、自社に合わせたカスタマイズなどの専門知識を持つ人材の需要が高まっています。しかし、専門知識を持つ人材がまだまだ不足しているため、本業だけではなく副業としての案件も増加傾向にあります。
今後の成長も期待されている
現在、Salesforceを使っている企業は増加を続けており、導入企業は今後も拡大傾向にあります。2023年において、SalesforceはCRM市場の21.7%を占めており、世界No.1規模のシェアを誇っています。
また、株式会社セールスフォース・ジャパンが公表した資料によると、Salesforceとそのパートナーエコシステムは、2022年から2028年の7年の間に世界で1,160万人の雇用を作り、2兆ドル以上の事業収益を増やすと予想されています。日本国内では、同期間で50万1,000人の雇用を作り、1500億ドルの事業収益を増やすと考えられています。
このように、Salesforceが生み出すビジネスは今後も拡大すると予想され、それに伴って人材需要の拡大が見込まれます。後で詳しく述べますが、Salesforceに関わる仕事には数か月で完結するものもあり、こうした案件は副業に向いています。
出典:
https://www.salesforce.com/jp/campaign/worlds-number-one-CRM/
https://www.salesforce.com/jp/news/press-releases/2023/12/15/231215/
Salesforceの副業開始前に副業許可の確認が必要
Salesforceの副業を始める前に、本業として勤めている会社が副業を認めているか確認する必要があります。副業が認められていない場合、Salesforceの副業はできません。
副業が認められているか確認するには、まず就業規則をチェックします。副業が禁止されている企業では、副業の禁止を就業規則に記載していることが多いです。就業規則に副業についての記載がない場合は、上司に相談します。
また、副業を認めていても、副業開始にあたって会社に申請するなど、一定の手続きが必要になることがあります。最終的には人事部へ問い合わせ、指示された手続きを行いましょう。
Salesforce副業のメリット・デメリット
今後、Salesforceに関わる副業は需要の増加が見込まれる魅力的な仕事ですが、メリットだけでなくデメリットもあります。副業を検討する際には、メリットとデメリットの両方を把握しておかなければなりません。
メリット・デメリットをそれぞれ見ていきましょう。
メリット
高報酬が期待できる
Salesforce副業の大きなメリットとして、高報酬が期待できることが挙げられます。Salesforce副業案件の報酬は、時間給あるいはプロジェクト単位で設定されていることが多いですが、特にエンジニアやマネジメントなど専門的な分野の仕事は高報酬です。
スキル・実績アップにつながる
Salesforceなどのソフトウェアは常にバージョンアップが行われ、最新のものを勉強しておく必要があります。Salesforce副業をすることで最新のツールに触れることができ、実務経験を積みながらスキルアップができます。
スキルや実務経験を積むことは、高報酬の案件を獲得できるだけでなく、キャリア設計にも役立ちます。
独立の足がかりになる
Salesforceに関わる仕事は拡大傾向にあるため、独立してフリーランスとして仕事をすることも可能です。副業で身に付けたスキルや実績、人脈などは、独立後の仕事獲得に役立ちます。
デメリット
時間管理が難しい
Salesforceの副業は、平日の本業の仕事が終わった後や休日などに行わなければいけないため、休む時間が少なくなり、過労の原因になりかねません。しかし、本業と副業どちらもおろそかにはできません。特に、複数の案件の締め切りが重なった場合などは、時間管理が難しくなります。
副業収入が不安定
Salesforceの副業では、いつも案件を獲得できるわけではありません。案件がない時期は副業収入が0円です。生活費の足しを確実に得るための仕事としたい場合、Salesforceの副業は向いていません。
契約上の問題が発生する
Salesforceの副業を行うと、クライアントやその顧客の情報に触れることもあります。また、そもそも勤めている会社が副業を認めていないこともあるでしょう。
秘密保持の違反や副業禁止規定など、契約上の問題が発生しないように注意しなければなりません。
Salesforceの副業案件の種類
Salesforceの副業にはさまざまな案件がありますが、主なものをご紹介します。
導入支援
導入支援とは、企業がSalesforceを導入するときにコンサルティングをしたり、設定やカスタマイズを行ったりする業務です。データ移行やトレーニング、インテグレーション(API開発やデータ統合)なども導入支援に区分されます。
開発・カスタマイズ
開発・カスタマイズとは、Salesforceのカスタムアプリケーションや機能の追加を行うものです。ApexやVisualforceを使用することが多いです。
Salesforceの機能拡張やカスタマイズ、インテグレーションの一部なども開発・カスタマイズに区分されます。
運用・保守
運用・保守とは、Salesforceの運用サポートや定期的なメンテナンスを行うものです。
システム監視やトラブルシューティングシステム、セキュリティ対策やパフォーマンス最適化なども運用・保守に区分されます。
コンサルティング
Salesforceのコンサルティングとは、クライアントに合わせてSalesforceを使った業務効率化やプロセスの最適化を提案・実行するものです。
Salesforceの活用提案なども、コンサルティングに区分されます。
Salesforce副業の契約形態と報酬
Salesforce副業の報酬は、案件の契約形態によって異なります。ここでは、Salesforce副業の契約形態と報酬を見ていきましょう。
契約形態の種類
Salesforce副業の主な契約形態には、準委任契約と請負契約があります。
準委任契約
準委任契約とは、業務の遂行を目的とした契約形態です。成果物の納品に対してではなく、業務の遂行そのものに対して報酬が支払われます。
Salesforce副業における準委任契約の仕事として、システムの保守・運用やユーザートレーニングなどが該当します。
準委任契約では時間単位での報酬体系が多く、請負契約よりも報酬が低くなることもありますが、収入に安定性が見込めます。
請負契約
請負契約とは、成果物の納品を目的とした契約形態です。この契約形態では、成果物の品質や納品までの時間が重視されることが多いです。
Salesforce副業における請負契約の仕事として、システムの開発やカスタマイズ、システム導入支援などが該当します。
請負契約は納品ベースでの報酬が多く、高単価になりますが、準委任契約に比べて収入が不安定です。
報酬体系の種類
Salesforce副業の主な報酬体系は、時間単位と納品ベースの2つです。
時間単位
時間単位とは、作業時間に応じて支払われる報酬体系のことです。通常、設定された1時間あたりの単価に作業時間を乗じて報酬金額が決定します。
時給は案件によっても異なりますが、スキルレベルでおおよその目安を出すこともできます。スキルレベルによる目安は下記のとおりです。
スキルレベル | 時給目安 |
---|---|
初級レベル(経験1〜2年程度) | 3,000円〜8,000円 |
中級レベル(経験2〜4年程度) | 8,000円〜15,000円 |
上級レベル(経験4年以上) | 15,000円〜30,000円以上 |
納品ベース
納品ベースの報酬体系は、時間ではなく納品物に対して支払われる報酬体系のことです。Salesforce副業における納品物とは、プロジェクトやタスクの完了のことです。報酬は案件によって異なりますが、おおむねプロジェクトの規模などで報酬が決まります。
納品ベースのおおよその目安は、下記のとおりです。
プロジェクトの規模 | 報酬目安 |
---|---|
小規模案件 | 20万円〜50万円 |
中規模案件 | 50万円〜150万円 |
大規模案件 | 150万円〜500万円以上 |
出典:https://offers.jp/media/programming/a_4246#outline-7
Salesforce副業の案件例
Salesforce副業の案件例を2つご紹介します(現在は募集終了しています)。
【Salesforce再構築案件】
業界:――
働き方:客先常駐 20%程度(リモート 80%)
契約期間:1~3ヵ月
勤務地:東京都(23区内)
稼働率:――
報酬金額:100万~150万円
〈プロジェクト内容〉
Salesforce再構築案件
- 優先度の高い改修案件から対応していく
Salesforce 機能改善支援 - 運用保守(組織、KPI設定等定次業務)、データ操作、抽出依頼等
- マーケティングツールの対応サポート(Pardot)
〈求められるスキル条件〉
- Salesforce経験5年程度
- フローとカスタムオブジェクトの経験
- 基本設計の経験
- コミュニケーション力が高い方(重要)
出典:https://pod.jp/consultant/projects/detail?id=A00011482
【医療業界におけるグローバルSalesforce導入支援】
業界:医療・製薬・ヘルスケア
働き方:基本リモート(MTGのみ出社)
契約期間:1~3ヵ月
勤務地:――
稼働率:――
報酬金額:100万~150万円
〈プロジェクト内容〉
■案件概要
グローバル標準で使用しているSFDCをJP業務部門へ導入(更新)していく案件
業務対象は営業とマーケティング部門となり、現状のSFDC関連の業務・利用機能の把握およびToBe策定に向けた要件定義・導入支援がメインスコープ
開発は専門グローバルベンダーへ依頼し、各技術担当者、シンガポールPMと折衝/連携しながらプロジェクトを進行
■想定タスク
- グローバルコミュニケーション/コーディネート
- プロジェクトマネジメント
- SFDC関連のアドバイザリー支援
- 導入各フェーズのドキュメンテーション(AsIs/ToBe策定、各スケジュール策定、業務フローなど)
- 上記附帯する業務
〈求められるスキル条件〉
- ビジネスユーザと業務改善やプロジェクト要件定義の経験およびグローバルシステム導入のマネジメント経験
- 不明確な要件を整理でき、的確にコミュニケーションできること
出典:https://pod.jp/consultant/projects/detail?id=A00008763
Salesforceで副業案件を獲得するために有利な資格・スキル
Salesforceで副業案件を獲得するために有利な資格やスキルとして、以下のようなものがあります。
資格
Salesforceには、いくつかの認定資格があります。Salesforce認定資格を持っていることで、一定のスキルがあることが証明されるので、副業案件が獲得しやすいです。
Salesforce認定資格の代表的なものには、Salesforce認定アドミニストレーターやSalesforce認定Platformデベロッパー、Salesforce認定コンサルタントなどがあります。
スキル
Salesforceで副業案件を獲得するためには、Salesforceに関わる技術的なスキルに加え、CRMや営業プロセスに関する理解、コミュニケーションスキルなどが必要です。
Salesforceに関わる技術的なスキルとはApex、Visualforce、Lightning Componentなど、主に開発などで必要となる言語やフレームワークを使いこなすスキルです。
また、Salesforceの副業ではコンサルタントのような仕事もあるため、CRMや営業プロセスに関する理解も重要となります。
専門的な知識・技術に加え、仕事の獲得や獲得した案件をスムーズに進めるためのコミュニケーションスキルなども重要です。
経験
Salesforceの副業案件を獲得するために、実務経験をアピールすることも重要です。
ここでいう実務経験とは、Salesforceに関するプロジェクト経験などはもちろん、製造業や医療など特定の業界経験も指します。
Salesforce副業案件の探し方
ここからは、Salesforce副業案件の一般的な探し方をご紹介します。
同僚や友人などからの紹介
同僚や友人などから、Salesforceの人材を求めている企業を紹介してもらう方法です。スムーズに案件が獲得できることも多く、営業活動の手間が省けるほか、信用性の高い案件を獲得することができます。
また、仲介手数料や紹介料などの手数料がかからないのも魅力です。
SNS
XやFacebookなどのSNSを用いて自己アピールをし、企業からのオファーを受ける方法です。LinkedInの「仕事を探す」機能や、Xのハッシュタグなどを使うと効果的です。
しかし、信頼性に欠ける依頼が来ることもあるので、依頼相手を慎重に判断することも重要です。
エージェント
この方法は、Salesforceの案件に特化したエージェントを利用するものです。Salesforceの仕事の実務経験がある人はもちろんのこと、業務経験を積むために副業したい人も、エージェントサービスを利用できます。
エージェントサービスを利用する人のみに紹介する、高報酬の非公開案件があるほか、相手側との条件の交渉や、顔合わせや仕事の開始日などのスケジュール調整をしてくれるのも魅力です。ただし、利用に応じて、仲介手数料が発生するので注意しましょう。
Salesforceの副業案件獲得のためのエージェントサービスなら「POD」をぜひご検討ください。PODは、フリーコンサルタントのためのハイクラス案件紹介を行っております。高単価案件や上流案件に特化しており、リモート案件や長期案件も充実しています。85%を占める豊富な非公開案件に加え、継続率90%を実現するサポート力の強さにも自信があります。Salesforceの副業案件獲得にも、ぜひご活用ください。
クラウドソーシングサービス
クラウドソーシングサービスとは、仕事をしたい人と仕事を発注する企業をオンラインでマッチングするサービスのことです。ランサーズやクラウドワークスといったクラウドソーシングサービスのサイトに登録し、案件を探します。
募集案件には、必要なスキルや報酬などが記載されているので、自分に合ったものを選べるメリットがあります。
Salesforce関連コミュニティ
この方法は、Salesforceに関連したフォーラムやコミュニティなどに参加して、案件を獲得するものです。
特に「Trailblazer Community」は多くのSalesforceユーザーが参加していて、案件獲得だけでなく技術的な不明点なども相談できます。
Salesforceの副業をする際の注意点
Salesforceの副業をする際には、以下のような注意点があります。
就業規則を確認する
Salesforceの副業をする際、まずは副業規約の確認をしましょう。今では大企業でも副業を許可しているところが多いですが、一方で副業を禁止している企業も多いです。
就業規則に副業禁止の旨が記載されている場合は、副業ができません。事前に就業規則を確認し、上司や人事部などに相談しましょう。
確定申告が必要になることがある
Salesforceの副業で利益が出たら原則、確定申告が必要です。ただし、Salesforceの副業の所得(もうけ)が20万円以下(ほかに副業がない場合)の場合、確定申告は不要です。
Salesforceの副業の所得(もうけ)が20万円を超える場合は、忘れずに確定申告をしましょう。
出典:https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1900_qa.htm
直請け案件と下請け案件の違いを理解する
Salesforceの副業には、発注先によって直請け案件と下請け案件の2種類に分かれます。報酬金額などに差が出てくるため、直請け案件と下請け案件の違いを理解しておく必要があります。
直請け案件とは、クライアントと直接契約を結ぶ案件のことです。間に中請け業者などが入らないため、報酬が高くなる傾向があります。ただし、大型の案件になることもあるため、契約管理などの負担も大きくなります。
下請け案件とは、大元の発注先ではなく、間に入るエージェントなどの中請け業者を通じて受ける案件のことです。報酬は直請け案件よりも低くなることが多いです。
Salesforce副業に関するよくある質問
Salesforce副業をする際によくある質問を、ご紹介します。
Salesforceの副業を始めるには?
Salesforceの副業の案件は、スキルや実務経験が必要とされることが多いです。特に実務経験は重要視されます。そのため、Salesforceの実務経験がない場合は、まず実務経験を積み、ある程度実務経験を積んでからエージェントを利用して案件を探します。
エージェントを利用すれば、保有するスキルや実務経験に応じた案件を受注することができるので安心です。
実務経験が浅くてもSalesforceの副業案件を獲得できる?
一般的に実務経験が浅いと、Salesforceの副業案件を獲得することは難しいです。獲得できたとしても、相場より報酬の低いものになるでしょう。Salesforceの副業案件を獲得するためには、少なくとも3年以上の実務経験が必要です。
リモートワーク可能なSalesforceの副業案件はある?
Salesforceの副業では、リモートワークが可能な案件も多いです。特に副業の場合、本業の仕事に支障が出ない時間に案件をこなすスタイルになるため、クライアントの元に足を運べないケースも多いです。
そこで、リモートワーク案件を獲得します。リモートワークが可能な案件を探す際には、希望の条件に沿った案件を探してくれるエージェントの力を借りることも考えましょう。
まとめ
Salesforceを導入する企業は規模を問わず、増加しています。導入支援やシステムの再構築など、企業内の人材では対応できず、数か月間だけ外部人材の助けを借りたいというケースがあります。リモートで業務ができる案件も多いため、Salesforceに知見・経験がある人が副業として引き受ける事も少なくありません。
PODでもSalesforceに関わる案件をご紹介しています。Salesforce関連の副業に興味のある方はぜひ活用してください。