DX領域の副業事情！仕事内容・相場・案件獲得方法について詳細を解説

この記事では、DX領域の副業の仕事内容や、需要動向、案件単価相場、案件例などについて解説します。また、実際の案件獲得方法や、DX領域の副業をするメリット・デメリットなども紹介していきます。

DX領域の副業案件を探している方の中には、そもそも仕事内容や将来の需要、案件単価相場について気になっている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、DX領域の副業の仕事内容が多岐に渡ることや、副業動向、案件単価相場、案件例、DX副業案件の獲得方法などについて詳しく解説していきます。

DX副業の仕事内容

DXはデジタルトランスフォーメーション(Digital Transformation)の略で、デジタル変革を意味する単語であり、DXの副業人材には様々な領域において仕事を任される機会があります。

実際の企業のDX推進状況に関しては、一般社団法人 日本コンピュータシステム販売店協会の「デジタルトランスフォーメーション(DX)への取り組み状況」でも公表されています。資料を見ると、中小～大企業がプロセス改革および新規分野開拓領域においてDXを推進して、業務効率化やバックオフィスのIT化など様々な目的を達成しようとしていることが分かります。

DX の対象領域の経年変化
引用：一般社団法人 日本コンピュータシステム販売店協会

プロセス改革の内容
引用：一般社団法人 日本コンピュータシステム販売店協会

新規に進出しようとする事業領域
引用：一般社団法人 日本コンピュータシステム販売店協会

DX副業人材は、上記のようなプロジェクトを推進するために、上流～下流工程まで様々な役割を求められる機会があります。

• 工場の生産系システムを最適化、刷新するための構想策定
• DX推進体制の構築
• PMOとしてのプロジェクトの進捗状況管理、リスク対策、遅延時の計画の修正
• 基幹システムなどのシステム全体のアーキテクチャ見直し
• データ利活用推進
• DX人材育成

DXの仕事内容について理解した後は、DXの副業動向について見ていきましょう。

DXの副業動向

テクノロジーの進化と市場競争の激化により、企業は積極的にDXを推進しています。市場規模が拡大していく中で、今後DX人材の需要も増加していくことが予想されますが、総務省は「令和3年 情報通信に関する現状報告」において、既に約53.1%の企業がDX人材不足の課題を持っているというデータを公表しています。
出典：令和3年 情報通信に関する現状報告｜総務省

兼業・副業人材の外部からの受け入れに関しては、2022年の帝国データバンクの調査を見ると、21.9%の企業がDX兼業・副業人材の活用に前向きな姿勢を示しています。
一方、62.7%の企業がDX兼業・副業人材の活用に後ろ向きではありますが、専門分野に長けた副業人材の必要性を大きく感じている企業もあります。そのため、今後DX副業人材の具体的な好事例が増加するにつれ、DX副業人材の活用に消極的な企業のニーズも増加することが予想されます。

DX兼業・副業人材の受け入れ状況
提供元：帝国データバンク

DXの副業動向を確認した後は、DX副業案件の単価相場について見ていきましょう。

DX副業案件の単価相場

DX案件の単価相場について、弊社が運営するフリーコンサルタント向け案件紹介サービス「POD」では、100%稼働の場合で100-150万円/月程度となっています。

例えば、副業として土日のみの40%稼働したとすると、40-60万円/月の収入が見込めるイメージです。

中には、～30%の稼働で100-150万円/月の案件や、150万円/月を超える単価の案件もあるため、市場価値の高いスキルを有する方は、さらなる収入も目指せるでしょう。

DX推進や大規模システム導入などのIT関連の知見を有する方は、高単価なDX副業案件の獲得も目指してみてはいかがでしょうか。

また、弊社PODサイトには、全体の案件の15%ほどしか掲載していませんが、弊社独自ルートで開拓した、残り85%の幅広い分野の非公開求人にもアクセス可能です。

PODでは、「コンサルタントサポーター」が、登録者一人ひとりをしっかりとサポートし、プロジェクトに集中できる環境を無料でお届けしていますので、気になる方はコンサルタント登録してみてください。

次の見出しでは、実際の案件例を見ていきましょう。

DX副業案件例

ここでは、PODの案件情報をもとに、いくつか案件例を紹介します。

案件	仕事内容	求められるスキル	稼働率	契約期間	勤務地	報酬金額	想定年収
半導体製造会社向けグローバルスマートファクトリー構想策定支援	・クライアントの生産戦略と最新技術動向に基づき、工場の生産系システムを最適化、刷新するための構想策定 ・プライムPMの下、メンバーとして以下の活動を実施予定 －将来の生産戦略のインタビュー(トップマネジメント) －各工場へのAs-Is課題分析のためのアンケート実施 －As-Is調査(複数の拠点の現行MESの機能収集を予定) －上記から得られた、課題の分析及び改革テーマの選定	・生産業務全般(生産計画、生産実行、品質管理、構内物流など)の知見 ・構想策定の経験 ・ロジカルシンキング、ドキュメンテーション、ファシリテーション能力など	50%～60%	1～3ヵ月	東京都(23区内)	100～150万円/月	1,200～1,800万円
大手製薬企業向け、統合データ基盤コンサルティング支援(構想策定支援)	・現状挙がっている要望を満たすための統合データ利活用基盤の構築にあたり、何から始めるべきかの論点整理や、どのような利活用基盤が必要かの要件定義 ・上記を達成するための、全体の会議設計やファシリなどの推進	・統合データ基盤の構想策定支援の経験(1人で推進し経験) ・顧客役員層含めた上位レイヤーとの折衝経験 ・ドキュメンテーションスキル ・コアコンサルスキル ・IT開発における一連の知識(IT開発のPMOやPMとしての役割の経験) ・所属会社での参画実績があり、パフォーマンスに関して一定リファレンスが取れること	40%～50%	－	－	100～150万円/月	1,200～1,800万円
大手製造会社(タイヤ・ゴム関連)におけるグローバルセキュリティ支援	・US、EU、アジアの各拠点と連携しながらグローバルセキュリティ活動を支援 ・週次のグローバルセキュリティ会議に向けた資料準備、当日のファシリテーション ・有事の際の各拠点担当者へのヒアリングや対応状況の可視化等、PMOとして日本本社と海外子会社との橋渡し	・グローバルセキュリティに関する知識 ・クライアントの課題解決に向けた主体的な推進経験 ・クライアントや協力会社との円滑なコミュニケーション / 調整能力 ・IT業務に関する基礎知識 / 実務経験 ・英語力(ビジネスレベル必須、海外子会社との密なコミュニケーション)	80%～100%	1～3ヵ月	東京都(23区内)	100～150万円/月	1,200～1,800万円
大手航空会社向け、IT人材育成プロジェクト支援	・IT・DX人材を生み出すために、既存のフレームワークをカスタマイズして大手航空会社にマッチする育成プログラムを作成	・IT人材育成の計画経験(育成のためのフレームワークを使ってカスタマイズ、評価した経験) ・アセスメント経験	80%～100%	－	－	100～150万円/月	1,200～1,800万円

DX案件は、企業側のDXに関する知見・人材の不足や難易度の高さから、高単価な案件が多いことが特徴です。また、構想策定やPMO支援、IT人材教育など多種多様な案件が多いことも特徴と言えます。

DX副業案件獲得に必要な経験・スキル

一般社団法人 日本コンピュータシステム販売店協会は「デジタルトランスフォーメーション(DX)への取り組み状況」において、企業は以下のスキルをITベンダー等から調達しているというデータを示しました。

ITベンダー等から調達するDXスキル
引用：一般社団法人 日本コンピュータシステム販売店協会

汎用的なスキルとしては、ランサムウェアのような企業活動を停止に追い込むマルウェアへの対処などのために、「データセキュリティ」「ソフトウェア」「アーキテクチャ設計」のようなスキルを外部に求める傾向があります。

また、先端技術に関しては、ノウハウが社内に蓄積されていないためか、以下のような幅広い分野のスキルが外部人材に求められていることが分かります。

• AIエンジニアリング
• データサイエンス
• 音声・画像・映像処理
• 自然言語処理
• ドローン・ロボット
• 自動運転

実際に弊社PODの案件を見ても、「グローバルセキュリティ」「生成AIプロジェクト」など、前述したようなスキルが求められていることが分かります。

DX副業のメリット

実際にDXに関する副業をした場合、以下3つのようなメリットがあります。

• 収入が増える
• 先端技術に触れながら仕事ができる
• 自分で案件を選べる

それぞれのメリットについて詳しく見ていきましょう。

メリット1. 収入が増える

本業に加えて副業を行うため、今よりも収入を増やすことができます。

正社員の場合、本業に専念することで収入が上がる可能性もありますが、成果をすぐに収入に反映させることは難しいでしょう。一方、副業であれば、力を注いだ分だけすぐに収入に反映されます。

今よりも高い収入を望む方や、独立準備として早めに資金を確保したい方にとっては大きなメリットです。

メリット2. 先端技術に触れながら仕事ができる

DX関連の副業をすると、案件によってはAIやスマートファクトリーなどの先端技術に触れながら仕事をすることができます。

今なお技術が進展し続ける領域で、新しい知識を取り入れつつ仕事に活かせることはDX副業の醍醐味の1つです。

メリット3. 自分で案件を選べる

自分が興味のある領域の案件を能動的に選べる点もメリットの1つです。

会社員の場合、興味のない案件も手掛けなければなりませんが、副業では、自分の得意領域や興味のある案件のみ受注することができます。

IT人材育成やグローバル案件など、会社に所属している場合には関わる機会が少ない案件を探してみてください。

弊社PODでは、様々な種類のDX案件から、ご自身に合った案件を選ぶことができます。
コンサルタントサポーターも登録者のニーズに沿った案件を紹介しているので、ぜひ無料でお試しください。

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DXの副業には様々なメリットがある一方で、デメリットとなり得るいくつかの要素もあります。
次の見出しでは、DX副業のデメリットについて見ていきましょう。

DX副業のデメリット

PMOとして副業をした場合、以下のようなデメリットがあります。

• 過重労働となる可能性がある
• 最先端技術をキャッチアップしなければならない

それぞれの要素について見ていきましょう。

デメリット1. 過重労働となる可能性がある

本業に加えて副業でさらに仕事をするため、過重労働となる可能性があります。

例えば、副業で全く馴染みのない案件を受注してしまうと、基礎知識のインプットなどに時間が奪われることでタスクがひっ迫し、本業にまで支障をきたしてしまう可能性もあります。また、無理に時間を作ることで休みが減り、負のサイクルが生まれてしまう危険性もあるでしょう。

副業の案件を受注する前に、稼働時間やクライアントの期待値をしっかりと確認し、本業や私生活に支障が出ないように注意しましょう。

まずは小さい案件から始めて感覚を掴み、徐々に案件の難易度を上げていく方法もおすすめです。

デメリット2. 最先端技術をキャッチアップしなければならない

案件によっては、最先端技術を常にキャッチアップし続けなければならない点もデメリットとなり得ます。

先端技術に触れながら仕事ができる一方で、発展し続ける技術の最新動向も常に把握しなければなりません。知的好奇心を満たせるものの、アンテナを張り続ける負荷がかかることも人によってはデメリットとなり得るでしょう。

DX副業のメリットやデメリットについて確認した後は、実際に副業案件を獲得する方法について見ていきましょう。

DX副業案件の獲得方法

DXの副業案件を獲得するためには、以下2つの方法がおすすめです。

• フリーランスサイトやエージェントの活用
• SNSの活用

フリーランスサイトやエージェントの活用

フリーランスと企業をマッチングしているフリーランスサイトやエージェントを活用することで、様々な案件の中から自分に合った案件を獲得することができます。
フリーランスは正社員よりも報酬が多く支払われる傾向があるため、さらなる収入アップにも繋がります。

弊社PODサービスでは、Webサイト掲載案件以外にも、様々な幅広い領域のDX案件を紹介しています。
専門のコンサルタントサポーターと共に、ぜひご自身に合った案件を探してみてください。

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SNSの活用

ある程度の経歴があれば、SNS経由で新しい案件を獲得できることもあります。豊富な経験があれば、企業側からスカウトされることもあるでしょう。
Facebookなどだけでなく、LinkedInなどのビジネス特化型のSNSを活用することで、案件獲得確率が上がります。

人によっては案件獲得までに負担がかかりますが、仲介手数料や報酬分配がないため、高い報酬を期待できることが魅力の1つです。

副業を始めたばかりで、まだ豊富な経歴が無い方は、フリーランスサイトやエージェントの活用がおすすめです。

次の見出しでは、DX副業に関する注意点について解説していきます。

DX副業に関する注意点

DX領域の副業をする場合、以下2つの点に気を付けましょう。

• 会社が副業OKか確認する
• 確定申告を行う

それぞれ詳しく解説していきます。

会社が副業OKか確認する

まずは、そもそも所属する会社が副業を許可しているかを確認する必要があります。
就業規則で副業が禁止されている場合、副業がばれたら懲戒処分を受けてしまうこともあります。
就業規則や上司/人事部などに確認して、副業しても問題がないか事前に把握しておきましょう。

確定申告を行う

副業で所得を得た場合、確定申告により所得税を納める必要があります。
会社での年末調整は、給与所得のみが対象となるため別途確定申告が必要です。ただし、所得が20万円以下の場合は、確定申告は不要です。
ここでの所得は、収入から経費を引いたものであるため、収入が20万円を超えていたとしても、経費計上により所得が20万円以下として扱われ確定申告が不要になるケースもあります。

出典：「副業した後の税金の払い方は？確定申告する際の条件や注意点を解説｜Money Forward クラウド確定申告」
「スマホで確定申告(副業編)｜国税庁」

次の見出しでは、DX副業に関するよくある質問を紹介していきます。

DX副業に関するよくある質問

Q1.DX領域に関して未経験でもDX副業案件を獲得できますか？

A1.DX未経験でも、セキュリティやシステム運用設計などのITに関する知見があれば案件を獲得できる可能性はあります。中には、PMやPMOの経験を活かせる案件もあるため、DX案件自体の経験はなくとも、諦めてしまう必要はありません。

Q2.会社にばれずに副業することはできますか？

A2.「確定申告の後、副業の給与も考慮して算定された住民税の金額が本業の勤め先に通知される」ため、会社にばれてしまいます。また、「副業で受け取っているのが給与所得である場合、住民税を自分で納付することは不可能」です。そのため、副業分を含めた住民税の情報が勤め先に伝わることは避けられず、勤め先に副業がばれてしまいます。

出典：「副業禁止の会社で副業がバレるのはなぜ？理由と揉めないやり方を解説｜Money Forward クラウド確定申告」

まとめ－PODで高単価なDX副業案件を獲得しよう

この記事では、DX領域の副業の仕事内容が多岐に渡ることや、副業動向、案件単価相場、案件例、DX副業案件の獲得方法などについて詳しく解説してきました。

ITに関する知識やDX領域における一定の経験がある方は、ぜひ弊社PODサービスで高単価案件をお探しください。

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