戦略コンサルタントの仕事とは?年収や必要スキル、おすすめ資格も紹介!
更新日:2月25日

この記事では、戦略コンサルタントについて知りたい方向けに、戦略コンサルタントの仕事内容や必要スキル、役に立つ資格、キャリアパスなどを解説しています。
戦略コンサルタントへの転職やフリーランスのコンサルタントを目指している方の中には、戦略コンサルタントの仕事内容について詳しく知りたい方も多いのではないでしょうか。
この記事では、戦略コンサルタントの以下のことについて解説します。
- 戦略コンサルタントの仕事内容
- 戦略コンサルタントに必要なスキル
- 未経験から戦略コンサルタントになる方法
ぜひ最後までお読みください。
戦略コンサルタントとは

戦略コンサルタントとは、企業の経営者や経営陣に対して、事業戦略・経営戦略におけるコンサルティングを行う職種です。クライアントと議論を重ねながら、経営方針に関わる意思決定が最適なものになるようサポートしていきます。
戦略コンサルタントと経営コンサルタントの違い
戦略コンサルタントと経営コンサルタントは、企業の経営課題を解決するコンサルタントという点では共通ですが、その立場や目的に違いがあります。
戦略コンサルタントは企業が進むべき道、経営方針における最適解を導き出す専門家です。その一方で、経営コンサルタントは決定済みの経営方針を成功させるための専門家であることが、両者の大きな違いです。
戦略コンサルタントの仕事内容

戦略コンサルタントの主な仕事内容は、企業の業績を向上させるための戦略立案と、計画を成功に導くためのプロジェクトマネジメントです。
クライアント企業を成功に導く専門家として、必要があれば業務オペレーションの改善をして業務効率と生産性アップに貢献したり、新規事業の立ち上げを支援したりすることもあります。
戦略立案
戦略コンサルタントは、企業の経営戦略や事業戦略を立てることが主な役割です。戦略立案においては、市場調査や競合調査を行い、クライアントが将来進むべき方向性や解決すべき課題を分析する必要があります。
クライアントである企業の経営理念やビジョンを実現するために、戦略コンサルタントは分析結果をもとに仮説と検証を繰り返し、最も効果的な戦略を策定します。
プロジェクトマネジメント
戦略立案後のプロジェクトマネジメントも、戦略コンサルタントの仕事です。プロジェクトを開始するにあたり、まずは目的の明確化、達成までのスケジュール作成を行います。それからプロジェクト成功に必要な人材の確保と配置、タスクの振り分けをします。
プロジェクト開始後は進捗状況を管理し、計画に変更が生じた際には迅速に対応することが求められるなど、プロジェクトの責任者としての役割を全うします。
戦略コンサルタントの年収相場

戦略コンサルタントの年収相場は、経験年数や企業によって変動しますが、平均年収は約712万円とされています。
国税庁が発表した「令和4年分 民間給与実態統計調査」によると、1年を通じて勤務した給与所得者の平均給与は458万円です。経営コンサルタントの年収相場が500〜600万円と比較すると、戦略コンサルタントの年収が高水準であることがわかります。
参照元:求人ボックス
戦略コンサルタントに求められる7つのスキル

では戦略コンサルタントとして活躍するためには、どのようなスキルを習得する必要があるのでしょうか?
ここでは戦略コンサルタントに不可欠な7つのスキルを紹介します。
- 戦略立案能力
- コミュニケーションスキル
- 専門性の高さ
- ロジカルシンキング
- プロジェクトマネジメントスキル
- メンタルタフネス
- 英語力
それでは順番に解説していきます。
戦略立案能力
まずは戦略立案能力です。戦略立案能力とは、クライアントが抱える課題を正確に捉え、本質的かつ論理的なアプローチにより戦略を立てる能力を指します。
クライアントの経営理念やビジョンに沿った意思決定や問題解決を行う際に、戦略立案能力は必要になってきます。一朝一夕で身につくスキルではないので、上記のプロセスを実務で繰り返し実践する必要があるでしょう。
コミュニケーションスキル
戦略コンサルタントにとってコミュニケーションスキルは重要で、クライアント企業の経営層やプロジェクトメンバーと信頼関係を築き、自身の考えや提案を過不足なく伝えることに役立ちます。
特にクライアントとの関わりにおいて、課題を正確に把握し、解決のための適切な提案を行う上で、コミュニケーションスキルが鍵になります。
コミュニケーションスキルを向上させるには、会話の中から相手の要望や真意を汲み取ることを意識し、相手の立場に立った伝え方を実践していく必要があるでしょう。
専門性の高さ
戦略コンサルタントは企業の業績を向上させる専門家として、その起用においてはクライアント企業の経営層から高額な予算がかけられることが一般的です。
つまり、戦略コンサルタントには、戦略立案能力とコミュニケーションスキルがあることは大前提として、それぞれの領域において並外れた専門性の高さが求められることになります。
ロジカルシンキング
コンサルティングをする上でロジカルシンキングが必要なのは、戦略コンサルタントも例外ではありません。
ロジカルシンキングとは物事を体系立てて整理するための思考法で、クライアントの現状把握や課題解決のために不可欠です。
プロジェクトマネジメントスキル
どんなに素晴らしい計画も、実行し完遂して初めて価値があります。戦略立案能力が高くても、プロジェクト遂行能力が低ければ、クライアントを満足させることはできません。
戦略コンサルタントには立案したプロジェクトの進捗状況を管理し、適宜調整を加えていくスキルが求められています。
メンタルタフネス
メンタルタフネスとは、逆境やプレッシャーの中で力を発揮できる精神力のことです。戦略コンサルタントは経営を左右する重い判断をしたり、短期間で結果を求められたりすることがあるので、精神的負荷に対する耐性を持つ必要があります。
英語力
ビジネスシーンで通用する英語力があれば、戦略コンサルタントとして活躍する場面をグローバルに展開していくことができます。よりグローバルな人材になるために、今のうちから英語力を身に付けておくと良いでしょう。
戦略コンサルタントに役立つ資格5選

戦略コンサルタントに役立つ資格はどのようなものがあるのでしょうか?
ここでは5つ紹介します。
- MBA
- 公認会計士
- 税理士
- TOEIC
- 中小企業診断士
それぞれの内容を解説していきます。
MBA
MBAとは「Master of Business Administration」の略で、経営学修士のことを指します。
MBAは経営学の大学院修士課程を修了すると授与される学位であり、正確に言えば資格とは異なります。ですが、MBAを取得していることは、経営理論を体系的に理解し、戦略コンサルタントに必要な知識を有している証明になります。
公認会計士
公認会計士は監査・会計の専門家であり、企業の財務諸表の監査、財務、会計、経営など幅広く知識を得ることができます。戦略コンサルタントとして、事業再生やM&Aのコンサルティングをする際に大いに役立ちます。
税理士
税理士は税務の専門家であり、財務に関する経営的視点と税務の専門的視点といった幅広いコンサルティングが可能です。金融系・財務系のクライアントには好まれる資格と言えるでしょう。
TOEIC
戦略コンサルタントはグローバル案件が多く、特に外資系コンサルティングファームなどは海外支社と頻繁にやり取りすることがあります。TOEICで英語力をアピールすることができれば、戦略コンサルタントとしての希少価値が高まります。
中小企業診断士
中小企業診断士は、中小企業の事業戦略や経営課題のアドバイザーとしての資格です。クライアントが中小企業の場合は、中小企業診断士の資格を通じて中小企業の実情を理解し、その特有のニーズに応じたコンサルティングを提供できるようになります。
一方で大手企業や外資系企業には不向きで、クライアントの事業規模を選ぶ資格と言えるでしょう。
戦略コンサルタントの主なキャリアパス

戦略コンサルタントとしてキャリアアップを目指すには、いくつかのルートが存在します。
ここでは、戦略コンサルタントにおすすめするキャリアパスをご紹介します。
ファーム内で昇進を目指す
まずは在籍中のコンサルティングファーム内で昇進を目指していく方法です。
戦略コンサルタントのキャリアはアナリストから始まります。アナリストからコンサルタント、コンサルタントからマネージャー、そしてパートナーに昇進することがファーム内でのキャリアパスとなります。
パートナーとはコンサルティングファームの最高職位であり、共同経営者に相当します。戦略コンサルタントとしてパートナーに昇進することが、ファーム内での最終的なゴールと言えるでしょう。
他ファームへの転職
キャリアアップの手段として、他のコンサルティングファームへ転職する方法もあります。現在のコンサルティングファームで昇格が困難な場合など、キャリアが停滞していると感じるのであれば他ファームへの転職を検討しても良いかもしれません。
思いがけない好条件のオファーがあったり、他ファームの特徴や案件が自分に合っていたりと、戦略コンサルタントとしてのキャリアを見直すきっかけになることが期待できます。
事業会社への転職
戦略コンサルタントの転職先としてよく選ばれるのが事業会社です。事業会社は労働時間が定められている上に、雇用形態も安定しているので、ワークライフバランスを求めた転職が増えています。
また、事業会社の中でもベンチャー企業を選ぶ戦略コンサルタントもいます。近年のコンサルタントは問題解決にとどまらず、実行支援まで行うケースも一般的になってきました。
スピード感のあるベンチャー企業ならば、同じように働きながら社会的な貢献をより実感できることが魅力でしょう。企業側にとっても、事業を安定させるために、経営戦略や事業戦略の専門家を迎え入れたいと考えており、双方にとってメリットのある転職と言えそうです。
投資銀行・PE・VCファンドへの転職
投資銀行やPEファンドといった金融業界への転職も選択肢の一つです。M&Aを投資側に回って行いたい方、実力主義でコンサルタント時代よりも収入を上げたい方におすすめです。
PEファンドへの転職は難易度が高いですが、戦略コンサルタントの経験に加えてMBAがあると有利になります。PEファンドは特定企業の経営に深く携わることになり、コンサルタント時代とは異なる業務内容やスキルが求められます。
VCファンドへの転職は、ベンチャー企業の成長を財務で支えていきたい方にとって、やりがいのあるキャリアパスになるでしょう。VCファンドでは、投資の実行や企業のバリューアップを行う財務系スキルが求められるほか、ベンチャー企業経営者との信頼関係を構築するためのコミュニケーションスキルも重要です。
独立・起業
戦略コンサルタントとして将来的に独立・起業を考えている方も増えています。フリーランスであれば好きな案件を選べるため、キャリア形成における自由度が高いことがメリットです。フリーコンサルタントは、会社員時代よりも高い年収を得られる可能性が高いため、年収アップを目指す方にとって良いキャリア選択肢となるでしょう。一方、フリーランスとして独立すると、案件獲得などで業務が増えることもあります。そのため案件獲得に課題や不安がある場合はエージェントサービスの活用をおすすめします。PODでは戦略系の案件を多数取り扱っています。登録は無料ですので、ぜひお気軽にご登録ください。
コンサルタントの経験を活かして起業する場合も同様です。自分のやりたいことを形にして、事業として社会貢献することは、コンサルティングファームに在籍している場合とはまた違った醍醐味だと言えるでしょう。
独立・企業のどちらを選んだ場合でも、コンサルティングファームの看板に頼ることはできなくなります。つまり、自身のキャリアを考えて案件や仕事を戦略的に選び取ることが必要です。
未経験から戦略コンサルタントになるには?

未経験から戦略コンサルタントになることは可能ですが簡単ではありません。
簡単ではない理由は多種多様なスキルが求められ、採用のハードルが高いためです。しかし、戦略コンサルタントの求人は増加傾向で、専門知識や実務経験を積んでいけば転職できる可能性が高まります。
需要が高い人物像として、コミュニケーション能力が高く、論理的思考力があり、日々変化する社会情勢に対応する変化対応力のある人が求められています。
参考までにen転職に掲載されている求人を紹介します。
- 募集内容
- 戦略コンサルタント(未経験歓迎)
- 年収2000万円超え可能なコンサルティング会社
- 年間休日130日
- 応募資格
- 大卒以上/職種未経験歓迎/業種未経験歓迎/第二新卒歓迎
- 活かせる経験
- 営業の実務経験(BtoB/業界不問)
- コンサルティングの実務経験(テーマ不問)
- 新規事業の立ち上げ経験
- 給与
- 月給42万円~134万円 +賞与年2回
- 年収例
- 年収809万円/経験2年/20代
- 年収1422万円/ 経験2年/20代
参照元:en転職 戦略コンサルタント求人
未経験からの戦略コンサルタントへの転職では、必ずしもコンサルティングファーム出身でなくとも、BtoBでの営業で成果を残していたり、前述したような資格を取得していれば採用のチャンスにつながります。
戦略コンサルタントへの転職を考えている方は、早いうちに準備しておくと良いでしょう。
まとめ
この記事では、戦略コンサルタントについて知りたい方向けに、戦略コンサルタントの仕事内容や必要スキル、役に立つ資格、キャリアパスなどを解説しました。
戦略コンサルタントは多種多様なスキルや専門知識が求められますが、スキルや経験があれば高い報酬が期待できます。将来的にもニーズが安定している職種なので、戦略コンサルタントとしてキャリアアップや転職を考えている方は、本記事を参考にしてみてください。
本記事が、戦略コンサルタントのキャリアを形成する一助となれば幸いです。
