BPRコンサルタントとは?仕事内容・年収・必要スキル・なり方などを徹底解説

更新日:2月25日

BPRコンサルタントは、企業の業務プロセスを抜本的に見直し、効率性や生産性を大幅に向上する支援を行う専門家で、その年収水準は600万~800万円です。

この記事では、仕事内容、年収、必要スキル、向いている人、なり方、キャリアパスについて詳しく解説します。


BPRコンサルタントへの転職やフリーランスのコンサルタントを目指している方の中には、そもそものBPRの意味や、年収、必要スキルなどを詳しく知りたい方も多いのではないでしょうか。

この記事では、BPRコンサルタントの具体的な仕事内容、年収、必要なスキル、向いている人、BPRコンサルタントになるためのステップを詳しく解説します。




目次




BPRコンサルタントとは?





BPRコンサルタントとは、ビジネスプロセスの再設計の支援に特化したコンサルタントを指します。


BPRは、「Business Process Reengineering」の略であり、企業の業務プロセスを抜本的に見直し、効率性や生産性を大幅に向上することを意味します。そのため、BPRコンサルタントには、現状の業務プロセスを分析し、業務フロー・情報システムなども含めた業務プロセス全体を再設計する大規模な改革が求められます。


経営コンサルタントとの違い


BPRコンサルタントと経営コンサルタントの違いは、その業務範囲にあります。


経営コンサルタントとは、クライアント企業が抱える様々な経営課題に対して、解決策の提案、実行支援などを行う専門家です。そのため、経営コンサルタントが取り扱う領域は、戦略策定や新規事業立案、M&A戦略、組織人事戦略など多岐に渡り、その中でBPRを手掛けることもあります。


つまり、業務領域において、BPRコンサルタントと経営コンサルタントは包含関係にあります。


続いては、BPRコンサルタントの主な仕事内容を見ていきましょう。





BPRコンサルタントの主な仕事内容





BPRコンサルタントは、クライアント企業の業務プロセス改革のために、主に以下の業務を行います。


  • 現行(As-Is)業務プロセスの分析
  • 想定(To-Be)業務プロセスの策定
  • 業務プロセス改革の実施
  • パフォーマンス評価・継続的な改善

To-Be業務プロセスがオンライン化される場合などは、上記に加えて、システム要件定義策定やシステム導入・運用などの支援も行います。

出典:経済産業省における行政手続のオンライン化に向けたBPR事業 調査報告書|経済産業省


各仕事内容について詳しく解説していきます。


現行(As-Is)プロセスの分析


現行の業務フロー・プロセスを詳細に分析し、非効率な業務などの改善するべき点を洗い出します。部門ごとに異なる業務プロセスをヒアリング・可視化し、かつ企業全体でのプロセスの繋がりも可視化するため、プロジェクト規模によっては根気のいる作業になります。


また、部門ごとに業務フローの資料のスケルトンが異なる場合、それらの表記を統一して1つの資料にまとめる必要性も生じます。プロジェクト規模が大きくなるほど大変な作業となりますが、企業全体の業務プロセスを可視化するための重要な仕事です。


想定(To-Be)業務プロセスの策定


現行の業務プロセスを根本から再設計し、時間やコストを削減するための新しいワークフローやテクノロジーの導入を策定・提案します。業務プロセスの効率化のために、ITシステム導入による自動化、組織体制の見直しなども提案することがあります。


また、業務プロセス改善により削減できる時間・コストや、顧客体験などの定量・定性的な効果の見積もりも必要です。


業務プロセス改革の実施


BPRコンサルタントは、現行業務プロセスから想定業務プロセスに切り替えるための実行支援も行います。


例えば、現場の社員への説明やマニュアル作成などを通して教育やトレーニングを行い、想定業務フローが定着化するように支援します。このプロセスも、多くの関係者との会話が必要になるため、コミュニケーション能力が問われます。


パフォーマンス評価・継続的な改善


想定業務プロセスが実際に回り始めた後は、プロセス改善による効果を評価しなければなりません。BPRの本来の目的が時間・コストの削減などであるため、改善による効果を測定し、クライアントに報告します。


また、実際の運用の中で、業務プロセスにさらなる改善の余地があった場合には、継続的なプロセス改善も実施します。


以上の様に、BPRコンサルタントは、クライアントの業務プロセス改善に関わる包括的なサポートを実施します。


続いては、BPRコンサルタントの年収を見ていきましょう。





BPRコンサルタントの年収





大手求人サイトdodaの調査に基づくBPRコンサルタントの平均年収は706万円とされております。


令和5年度の正社員の平均給与530万円と比較してみると、BPRコンサルタントの年収が高いことが分かります。

出典:令和5年分 民間給与実態統計調査|国税庁
   年収の高い職業は?平均年収ランキング(職種・職業別)【最新版】 |転職ならdoda(デューダ)


正社員やフリーランスにおけるBPRコンサルタントの年収について、詳しく解説します。


正社員


前述の通り、正社員のBPRコンサルタントの平均年収は706万円です。


経験が1年程度である場合は400万円程度の年収となるケースもありますが、5年程度の経験や管理職層で採用されると、900万円程度の年収を実現できる例もあります。


また、外資系コンサルティングファームでマネージャー層以上になると、1,000万円を超える年収も実現できます。


ITコンサルタントや経営コンサルタントとしての勤務経験がある方は、高水準の年収も望めます。


フリーランス


弊社が運営するフリーコンサルタント向け案件紹介サービス「POD」の案件を見ると、100%稼働の場合は100万~150万円 / 月が相場です。そのため、1年間案件を継続した場合、1,200万~1,800万円の年収が見込めます。


中には、250万円 / 月の報酬を獲得できる案件や、30~40%の稼働で100~150万円 / 月の案件もあります。例えば、特定業界に関する知見やプロジェクトマネジメントなどの経験がある方は、さらなる年収を望めます。

出典:POD|ランサーズ株式会社


PODのサイトには全体の15%程度の求人のみが掲載されており、その他にも85%の非公開求人があります。フリーコンサルタントを目指している方は、ぜひPODサービスでご自身に合ったDX領域の求人を探してみてください。


次の見出しでは、BPRコンサルタントに必要な主なスキルについて解説します。





BPRコンサルタントに必要な主な3つのスキル





BPRコンサルタントには、主に以下のスキルが求められます。


  • 業務改善経験・スキル
  • プロジェクト推進力
  • コミュニケーションスキル

各スキルについて詳しく解説します。


1. 業務改善経験・スキル


BPRコンサルタントには、これまでの業務改善経験が求められます。未経験から大規模組織の業務プロセスを全て洗い出しプロセス改革を提案することは、難易度が高いためです。


例えば、複数部署の現行業務フローの資料をすべて頭に入れ、組織間でのプロセスも意識した想定業務を1つの資料に落とし込む工程は、BPRコンサルタント経験者でも手を焼くほどです。


さらに、そこから業務プロセスの改善点を洗い出し、優先順序を付けてクライアントに提案するため、BPRコンサルタントには業務改善経験・スキルが求められます。


2. プロジェクト推進力


業務プロセスを抜本的に見直すため、以下の様にプロジェクトに関わるステークホルダーが多くなるケースもあります。


  • プロジェクトを企画した上層部
  • 現行業務プロセスで運用している社員
  • システム部門 など

BPRコンサルタントは、これらのステークホルダーの橋渡し役となり、相互の認識を合わせて足並みを揃えなければなりません。プロジェクトロードマップを作成し、リソース・リスク管理を行いつつ、都度生じる問題にも冷静に対処して着実にプロジェクトを推進しましょう。


3. コミュニケーションスキル


BPRコンサルタントは、以下の様な場面で様々なステークホルダーと会話をする必要があります。


  • プロジェクト目的の共有
  • 現行業務フローのヒアリング
  • 想定業務フローの説明
  • 想定業務フロー定着化のためのトレーニング

基本的には、上層部とともに固めたプロジェクト方針を現場の社員に共有し、現行・想定業務フローへの切り替えを推進する流れとなりますが、長い間慣れ親しんできた業務フローの変更に対して起こる反発は少なくありません。


その様な時に、現場の方が懸念している事項をヒアリングし、ビジネスプロセスを切り替えた場合の魅力的な効果を伝えたり、明瞭なマニュアルを作成したりなど丁寧に説明することで納得を引き出せます。


このように、BPRコンサルタントは各ステークホルダーとの折衝などをするためのコミュニケーション能力が必要です。


続いては、BPRコンサルタントに向いている人の特徴を見ていきましょう。





BPRコンサルタントに向いている人の3つの特徴





以下3つの特徴を持つ人は、BPRコンサルタントに向いています。


  • 戦略的思考力がある
  • プロジェクト推進力がある
  • コミュニケーション能力が高い

戦略的思考力がある


戦略的思考力がある人は、BPRコンサルタントに向いています。


BPRコンサルタントは、単に業務改善を行うだけでなく、企業全体のビジョンや目標に沿った大局的な視点で業務プロセスを再設計をする必要があります。


戦略的思考力がある人は、目の前の問題解決に留まらず、企業が競争力を高めるために必要なことを深く考え、長期的な視野で最適解を打ち出せます。また、部門間の相互作用も考慮しながら、柔軟かつ的確な判断を下す必要があるため、戦略的思考力がある人はBPRコンサルタントに向いています。


プロジェクト推進力がある


BPRコンサルタントには、プロジェクト推進力がある人も向いています。


BPRは、全社的な業務改善を伴う大規模プロジェクトになることが多く、BPRコンサルタントには全体を前に進める推進力が求められます。そのため、BPRコンサルタントは、進捗の遅れやリソース不足などにも迅速に対応し、プロジェクトが計画通りに進むように調整しなければなりません。


プロジェクト推進力がある人は、明確な目標を設定し、タスク・リソースを正確に管理してスケジュール通りに進行する力に長けているため、BPRコンサルタントに向いています。


コミュニケーション能力が高い


コミュニケーション能力が高い人も、BPRコンサルタントに向いています。


BPRコンサルタントは、経営層から現場の従業員まで幅広い関係者と連携する必要があります。時には、業務プロセス移行の負荷の重さから、現場の従業員から反発されてしまうこともあるでしょう。


その様な時に、BPRコンサルタントは、プロセス改革の重要性や効果を伝えるなど、全員の理解を得たり、利害関係者との協調を維持したりする必要があります。


また、場合によっては技術的な内容を分かりやすく伝える場面にも遭遇します。そのため、相手に応じたコミュニケーションスタイルの柔軟な使い分けができる人は、BPRコンサルタントに向いています。


続いては、BPRコンサルタントになるための方法を解説します。





BPRコンサルタントになるには





以下のケースに分けてBPRコンサルタントになる方法を解説していきます。


  1. 経営・ITコンサルタント・PM・業務改善経験者
  2. エンジニア経験者
  3. 上記未経験者

それぞれ詳しく見ていきましょう。


ケース1. 経営・ITコンサルタント・PM・業務改善経験者

経営・ITコンサルタント・PM・業務改善経験者は、以下3つの方法でBPRコンサルタントになることができます。


  • 社内でBPRを手掛ける部署に異動する
  • 転職サイト・転職エージェントを利用した転職
  • フリーランスサイト・フリーランスエージェントの利用

既にコンサルティングファームや事業会社に所属している方は、社内でBPRを手掛けている部署を探してみましょう。事業会社の場合、専門の部署がない可能性がありますが、BPR人材としてのポジションで、社内プロジェクトの推進を担当できるケースもあります。


社内異動が可能であれば、転職活動などと比べて負担をかけずにBPRコンサルタントとしてのキャリアスタートが可能です。


また、BPRコンサルタントとして他企業に転職する方法もあります。大企業に転職した場合は、新聞にも掲載されるような社会的インパクトの大きい大規模プロジェクトに参画する機会もあります。転職を成功させるためには、BPRに関わる知見や経験を身に付けて転職活動に挑みましょう。


また、フリーランスサイトやエージェントの活用により、フリーのBPRコンサルタントとして活躍する方法もあります。興味のある案件を選択できる他、案件によっては、高い水準の報酬や自由な働き方の実現も可能です。


ケース2. エンジニア経験者


エンジニア経験者は、以下の方法でBPRコンサルタントとしてのキャリアを開始できます。


  • 社内でBPRを手掛ける部署に異動する
  • 社内でプロジェクトマネジメント・業務改善経験を積み、転職やフリーランスに転身する

既にIT企業などに属している方は、BPRコンサルタントとして活躍できる部署やポジションを探してみましょう。そもそもBPRを後押ししていたり、BPMやRPAツールを取り扱う企業であれば、BPRコンサルタントとしてのポジションも見つかるかもしれません。


もしくは、転職やフリーランスへの転身によりBPRコンサルタントになる方法もあります。ただし、エンジニア経験のみでは転職や案件獲得の難易度が上がるため、まずは社内でPM・業務改善経験を積むと良いです。


ケース3. 上記未経験者


前述のような業務経験者でない方は、まずは必要な経験・知識を積み、転職やフリーランスとしてBPRコンサルタントを目指すと良いです。


何の知識や経験もない状態で、いきなりBPRコンサルタントとしてキャリアを始めることは難しいです。まずは社内でPM経験や業務改善経験などを積み、BPRコンサルタントとしての転職やフリーランスへの転身を目指しましょう。


ご自身の経歴と照らし合わせて、BPRコンサルタントになる方法を検討してみてください。


続いては、BRPコンサルタントの将来性やキャリアパスについて解説します。





BPRコンサルタントの将来性・キャリアパス





この見出しでは、業務効率化に対する企業の取組状況などのデータに基づいたBPRコンサルタントの将来性や、キャリアパスについて解説します。


BPRコンサルタントの将来性


総務省や、IPA 独立行政法人 情報処理推進機構などが公表した、企業の業務効率化などに関するデータを踏まえると、今後BPRコンサルタントの需要は高まることが予測されます。


IPA 独立行政法人 情報処理推進機構が公表した「DX白書 2023」では、2022年度には69.3%の企業がDXに取り組んでおり、その割合は、2021年度の55.8%から増加していることが分かります。


また、総務省が実施した「国内外における最新の情報通信技術の研究開発及びデジタル活用の動向に関する調査研究」では、74.8%の企業がデジタル化を推進して生産性向上に取り組んでいることが分かります。


DXの取組状況
引用元:「DX白書 2023」|IPA 独立行政法人 情報処理推進機構



デジタル化の目的
引用元:「国内外における最新の情報通信技術の研究開発及びデジタル活用の動向に関する調査研究」|総務省



また、内閣府が公表した「令和6年版 高齢社会白書」では、生産年齢人口(15~64歳)は1995年の8,716万人をピークに減少しており、2050年には5,540万人までに減少すると見込まれています。


高齢化の推移と将来推計
引用元:「令和6年版 高齢社会白書」|内閣府



以上の、企業のBPRに関する取り組みや、生産年齢人口減少のデータを踏まえると、業務プロセスの抜本的な改革を支援するBPRコンサルタントの需要は今後も高まっていくことが予測されます。


BPRコンサルタントのキャリアパス


BPRコンサルタントには、以下3つのような主なキャリアパスがあります。


  • 事業会社で業務改善・DX推進リーダーとなる
  • 経営・戦略・ITコンサルタントとしてマネージャー・ディレクター・パートナーを目指す
  • フリーランスへの転身・起業する

各キャリアパスについて詳しく見ていきましょう。


BPRコンサルタントの経験を活かし、企業の内部で業務改善やDXを推進するリーダーとしてのキャリアを歩む道があります。


大企業では、社内でBPRコンサルタントのスキルが必要とされる場面も多く、DX推進や自動化に向けたプロジェクトをリードする役割が求められます。企業全体を俯瞰するBPRコンサルタントであれば、大規模プロジェクトのリーダーやDX推進リーダーも十分に狙えます。


コンサルティングファームにおいて、マネージャー・ディレクター・パートナーを目指すキャリアパスもあります。


BPRの専門知識や実績、特定業界の深い知見を深めれば、徐々にマネージャー以上のランクに昇進することができます。マネージャー以上になると複数プロジェクトを管理する負担がかかりますが、それに応じたやりがいや年収を実現することも可能です。


経験を積んだBPRコンサルタントは、フリーランスや起業して独立することも可能です。自由な働き方、高い収入の上限、クライアントや専門分野を自由に選べるメリットがあり、特に成功すれば、独自ブランドやチームを築いたビジネス拡充も可能です。


自身でクライアントを開拓し、プロジェクト管理や提案~実行までを一貫して担当するため、負担は小さくありませんが、その分のメリットも享受できます。





BPRコンサルタントに関するよくある質問





Q1.BPRコンサルタントになるために資格は必要ですか?


A1.BPRコンサルタントには、必須の資格はありません。
以下の様な資格や、それに準ずる知識が有用です。


  • PM関連の資格(PMP、CAPMなど)
  • IT関連の資格(基本情報技術者、応用情報技術者、ITIL、CBAPなど)

Q2.BPRコンサルタントにおいてITスキルはどの程度重要ですか?


A2.ITスキルは非常に重要です。業務効率を改善する手段として、当然システムによる自動化が重要となりますが、そのためには業務プロセスのシステム化、システム導入・運用などの知識が必要となります。


Q3.BPRプロジェクトの一般的な期間はどのくらいですか?


A3.プロジェクトの規模や、クライアント企業の状況により異なりますが、通常数か月以上の期間がかかります。大規模プロジェクトになると、構想~実行まで年単位の期間をかけて推進することもあります。





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この記事では、BPRコンサルタントの仕事内容、年収、必要スキル、向いている人、なり方、キャリアパスについて詳しく解説してきました。


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