コンサルタントの起業を成功させる!起業のメリット・デメリットやフリーランスで稼ぐための戦略とノウハウを解説
更新日:3月21日

コンサルタントは専門的な知識や経験、スキルを活かして企業の課題解決や目標達成をサポートする、非常にやりがいのある仕事です。近年、働き方の多様化や個人のキャリア形成への関心の高まりから、フリーランスのコンサルタントとして独立・起業する人が増えています。
この記事では、コンサルタントとして起業を成功させるための戦略とノウハウについて解説します。起業のメリットやデメリット、起業前に準備すべきこと、起業後の働き方、そして成功するためのポイントをまとめました。
「自分のスキルを活かして自由に働きたい」「クライアントの成長を間近で感じたい」という方は、ぜひこの記事を参考に、フリーランスコンサルタントとしての第一歩を踏み出してください。
コンサルタントが起業する魅力と現状

最初に起業するコンサルタントを取り巻く状況や将来性を見ておきましょう。
コンサルタントの起業が注目される背景
近年、ビジネス環境は急速に変化しており、企業は常に新しい課題に直面しています。そのため、専門的な知識やスキルを持つコンサルタントの需要は高まって
います。
コンサルタントの独立が注目される背景には、企業の外部専門家への依存度の増加があります。企業が経営戦略やDX推進を進める中で、社内リソースだけでは対応が難しく、外部の専門家を活用するケースが増えています。
コダワリ・ビジネス・コンサルティング株式会社の「コンサル業界の市場規模と将来予測」によると、コンサル市場は2017年~2022年の5年で約2倍へと拡大しています。分野によっては、今後の成長の鈍化が予測されるところもありますが、M&AやDX化支援など、中小企業が抱える課題は多く、今後もコンサルタントの需要は高まっていくでしょう。
また、働き方の多様化が進む中で、フリーランスという働き方を選ぶ人が増えています。コンサルタント業務はPCとインターネット環境があればリモートで対応できるため、テクノロジーの発展により場所を問わず働ける環境が整ったことも独立を後押ししています。
フリーコンサルタントの市場規模と将来性

フリーコンサルタントの市場規模は、正確な統計データがないため把握しづらいですが、近年拡大傾向にあると言われています。
企業が外部の専門家を活用するケースが増えていることや、働き方の多様化が進んでいることから、今後もフリーコンサルタントの需要は高まっていくと予想されます。
特に、IT分野やWebマーケティング分野、人事・組織コンサルティング分野など、専門性の高い分野のフリーコンサルタントは、高い報酬を得られる可能性が高いでしょう。
コンサルタントとして起業することは、自由な働き方を実現し、自分のスキルを最大限に活かすことができる魅力的な選択肢です。しかし、東京商工リサーチの調査によると、2024年にはコンサルティングファームの倒産は154件に上り、起業しても順調に成長していくためには、事前の準備や戦略、そして継続的な努力が不可欠であることがわかります。
コンサルタントが起業するメリット

コンサルタントとして起業することには、以下のような多くのメリットがあります。
働き方が自由に選べる
フリーランスのコンサルタントは、自分のライフスタイルに合わせて働く時間や場所を自由に選ぶことができます。特定のオフィスに縛られることなく、リモートワークやノマドワークも可能であり、仕事とプライベートのバランスを取りやすいことが大きなメリットです。
副業として始められる
会社に勤めながら、週末や夜の時間を使ってコンサルタントとしての実績を積むことができます。 小さく始め、自分自身がコンサルタントとして力をつけながら、仕事の幅を広げ、人脈を築いていき、実績や収入が安定してきたら、独立・起業するという選択肢
は、慎重に進めたい人に最適の方法です。
初期費用がかからない
コンサルタントとして起業する場合、事務所や店舗を構える必要がないため、初期費用を抑えることができます。パソコンやインターネット環境、名刺などの備品があれば、すぐに仕事を始められます。
特別な資格は必要ない
コンサルタントとして働くために、必須の資格はありません。これまでの実務経験や専門知識、スキルを活かして仕事をすることができます。
ただし、専門分野によっては、資格や認定を取得することで、顧客からの信頼を得やすくなる場合があります。
仕事の幅を広げキャリアアップできる
最初は実務経験やスキルのある分野から始めても、フリーランスのコンサルタントとして働くうちに、人脈や仕事の幅が広がることで、様々な業界や企業の仕事に携わることができます。
こうした多様な経験を通じて、自分のスキルアップやキャリアアップが可能です。 また、実績や人脈を積み重ねることで、より高度な案件や高単価の案件を獲得できるようになる可能性もあります。
コンサルタントが起業することのデメリット

コンサルタントとして起業することは、多くの魅力的なメリットがある一方で、いくつかのデメリットも存在します。
1人ですべてをこなさなければならない
フリーランスのコンサルタントとして働く場合、営業、顧客対応、コンサルティング、事務作業など、すべての業務を1人で行う必要があります。特に起業初期は、顧客が少ないため、集客や営業活動に多くの時間を費やさなければなりません。
これまでの人脈を使った営業はもちろん、Webサイトを作成したり、セミナーや勉強会を開催したり、ニュースレターなどを発行したりなど、顧客獲得のためにさまざまなことを1人でやらなければなりません。
また、事務作業や経理処理なども自分で行う必要があるため、本業以外の業務に時間を取られる場合もあります。
継続案件が得られるまでは不安定
フリーランスのコンサルタントは、案件ごとに契約を結ぶため、常に次の案件を獲得する必要があります。
実績や人脈が少ないうちは、継続的に案件を獲得することが難しい場合があります。 そのため、収入が不安定になりやすく、生活が苦しくなるため、独立に備えての入念な資金計画が必要です。
社会保険や福利厚生がない
会社に所属している場合は、社会保険や福利厚生などが充実していますが、フリーランスの場合は、すべて自分で加入する必要があります。
フリーランスが考えなければならない社会保険関連として、以下のものがあります。
・健康保険、年金:国民健康保険、国民年金に加入する必要があります。
・ 労災保険:フリーランスの場合、業務中のケガや病気に対する労災保険は任意加入となっています。労災保険の加入が必要かどうか、保険料などもシミュレーションをした上で、考える必要があります。 雇用保険:失業した場合の給付金はありません。
これらの保険料や福利厚生費は、すべて自己負担となるため、収入が安定しないうちは経済的な負担が大きくなる可能性があります。
コンサルタントとして起業前にすべきこと

コンサルタントとして起業することは、自由な働き方を実現できる一方で、上記であげたようなデメリットもあります。こうしたデメリットを回避するためには、入念な準備が必要
です。ここでは、起業前にすべきことを説明します。
強みの明確化と差異化
まず、自分の強みを明確にすることが重要です。
- どのような分野のコンサルティングができるのか?
- 顧客にどのような価値を提供できるのか?
- 他のコンサルタントにはない独自の強みは何か?
- 強みの裏付けになるような実務経験・資格・スキルはあるか?
たとえばIT分野で次のようなスキルと実務経験、取得資格があったとします。
- ネットワーク構築のスキル
- 7年間で約50社のネットワーク構築を行ってきた
- ネットワークスペシャリスト試験取得、情報処理安全確保支援士取得
以上のことから「ネットワークコンサルタント」として、企業のネットワーク構築を通じて業務効率化やセキュリティ強化の支援を行うことを具体的に打ち出すことができます。
ターゲット顧客の選定とサービス内容の明確化
自分の強みと提供価値が明確になったら、次は「誰に」「どのようなサービスを提供するか」
をはっきりとさせなければなりません。この時、マーケティングフレームワークのひとつであるSTP分析(セグメンテーション・ターゲティング・ポジショニング)
を使うと、自分の提供価値を明確化でき、さらに求めている顧客を見つけることができるでしょう。
セグメンテーション(市場の細分化)
市場を特定の基準で分類し、どのようなクライアント層が存在するのかを整理します。コンサルティング業界では、以下のような軸で市場を細分化できます。
- 業界別(IT、製造業、金融、不動産、医療など)
- 企業規模別(スタートアップ、中小企業、大企業)
- 課題別(DX推進、業務改善、人材育成、マーケティング戦略など)
- 意思決定層(経営層、部門責任者、現場マネージャーなど)
例えば、DX推進のコンサルタントであれば、「中小企業の製造業に特化したDX支援」といったように、ニッチな市場を見つけることが可能です。
ターゲティング(狙う市場の決定)
セグメンテーションで細分化した市場の中から、自分が最も価値を提供できるターゲット
を選定します。ターゲットを決める際には、以下の視点を考慮すると良いでしょう。
- 市場規模は十分にあるか?
- 競争が激しすぎないか?
- 自身の専門知識や経験とマッチしているか?
- ターゲットにリーチしやすいか?(ネットワークや紹介など)
例えば、「小規模工場のM&A支援」を専門とするコンサルタントであれば、後継者不足に悩む町工場をターゲットとすることで、競争を避けつつ価値を提供できます。
ポジショニング(市場での立ち位置を決める)
ターゲットを選定したら、その市場でどのように差別化するかを考えます。ポジショニングを決める際には、自分の強みを明確にし、競合との差別化ポイントを打ち出すことが重要です。
- 価格戦略(高単価 vs. 低コスト)
- 専門性(特定業界に特化 vs. 幅広い分野に対応)
- 提供価値(戦略支援に特化 vs. 現場の実行支援までカバー)
- サービス形態(スポット支援 vs. 継続支援)
例えば、「中小企業向けDX支援を低コストで提供する」ポジションを取れば、大手コンサルティングファームと競争せずに顧客を獲得することができます。
このようなステップでSTP分析を行うことで、どの市場・業界のどんなクライアントに向けてどのようなサービスを提供するのかを明確にできます。
事業計画の作成
STP分析で「誰に」「どんなサービスを」提供するかが明らかになったら、次は事業計画を立てましょう。事業計画を文書化したものが事業計画書で、これを元に金融機関や投資家から融資を受けます。
事業計画には以下の内容を盛り込みます。
【事業計画書に必要な事項】
- 起業の目的
- 創業者の職歴や事業実績
- 提供するサービス
- 取引先・取引関係
- 従業員
- 必要な資金と調達方法
- 事業の見通し
資金調達
どれだけ「小さく始める」起業であっても、新規事業を始めるには、ある程度の資金が必要です。事務所を構えなかったとしても、Webサイトの開設や、人脈作りのための交流会やセミナーの参加費用など、ある程度の経費はかかるものと考えておく必要があります。
加えて、起業してすぐには利益は出ないため、当座の生活資金などの用意も必要です。そのため、一般的には300万円から500万円程度の開業資金は必要だと言われています。
では、その資金はどこから調達すれば良いのでしょうか?開業資金は以下の方法で調達します。
- 自己資金:自己資金は必要ですが、自己資金が少ない場合は、融資や助成金を活用することも検討しましょう。
- 融資:開業資金の融資を受けやすい日本政策金融公庫の創業融資や制度融資のほか、金利や返済期間の優遇が受けられるさまざまな制度があるため、税理士など専門家に相談するのも良い方法です。
- 助成金・補助金:国や自治体の支援制度で、起業したばかりの会社を対象としたものもあります。要件に適合する助成金や補助金を申請し、補助金の場合は採択されれば受給できます。さまざまな種類の助成金や補助金があるため、申請できるものはないか、探してみましょう。
コンサルタント起業後の働き方

コンサルタントとして起業した後、どのように働いていくのかは、人それぞれです。ここでは、一般的な働き方や集客方法、マッチングサイトの活用について解説します。
働き方のスタイルを決める
まず、どのような働き方をしたいのかを明確にしましょう。
- 最初から専業コンサルタントとして活動する
- 最初は副業として、土日や就業後の時間を充てる
その他にも、次のような働き方の分類もあります。
- 常駐型:クライアント先に常駐してコンサルティングを行う
- リモート型:オンラインでコンサルティングを行う
- 混合型:常駐とリモートを組み合わせる
自分のライフスタイルや専門分野、クライアントのニーズに合わせて、最適な働き方を選びましょう。
集客方法
コンサルタントとして順調に案件を獲得するためには、集客が非常に重要です。主な集客方法としては、以下のようなものがあります。
- Webサイトやブログ:自分の専門知識や実績を発信する
- SNS:LinkedInやX(Twitter)などを活用して情報発信する
- 人脈:セミナーや交流会、経済同友会などに参加し、人脈を広げる
- 紹介:既存顧客から紹介してもらう
- 広告:Web広告やチラシ広告を活用する
- マッチングサイト:PODを始めとしたフリーのコンサルタントと企業をマッチングするサイトを活用する
これらの集客方法を組み合わせ、効果的な集客戦略を立てましょう。
マッチングサイトの活用
上記でも簡単に触れましたが、コンサルティングファームに属さないフリーのコンサルタントにとって、企業と出会うことは容易ではありません。その問題を解決するのがマッチングサイトです。
PODは課題解決を希望する企業と仕事を探しているコンサルタントを、専任スタッフがサポートするサービスです。フリーのコンサルタント向けの案件を多数紹介しており、テーマや業界、稼働率など条件を絞った検索に対応しています。
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コンサルタント起業を成功させるために必要な4つのポイント

コンサルタントとして起業し、成功を収めるためには、以下の4つのポイントを意識することが重要です。
継続的なスキルアップ
コンサルタントとして継続して案件を獲得するためには、数多くのコンサルタントと差異化できる強みを持っていることが重要です。そして、その強みが強みであり続けるためには、最新の情報や知識、スキルが求められます。そのため、継続的なスキルアップが不可欠です。
セミナーや研修に参加したり、書籍や論文を読んだり、情報収集を怠らないようにしましょう。また、自分の強みに隣接する領域にも視点を広げ、サービスの提供方法も工夫しましょう。顧客からのフィードバックを大切にし、改善点を見つめ直すことも重要です。
人脈作り
フリーのコンサルタントとして活躍するためには、人脈が非常に重要です。セミナーや交流会に積極的に参加し、様々な分野の人と交流しましょう。
また、SNSを活用して情報発信したり、ニュースレターを発行したり、また、他のコンサルタントと交流したり、隣接分野のコンサルタントと提携して一緒に活動したりすることも仕事の幅を広げる上で役に立つでしょう。
時間管理
副業としてフリーランスのコンサルタントを行うにしても、起業して専業のコンサルタントになる場合でも、特に始めたばかりのころは時間管理がむずかしく感じられるかもしれません。なかでも、納期を守ることは、顧客からの信頼を得る上で非常に重要です。そのため、仕事とプライベートのバランスを保ちながら、効率的に業務を進める必要があります。
スケジュール管理ツールを活用したり、タスクを整理したり、自分に合った時間管理方法を見つけましょう。
健康管理
コンサルタントとして長く活躍するためには、健康管理も大切です。
心身ともに健康な状態を保つことで、パフォーマンスを最大限に発揮することができます。 十分な睡眠やバランスの取れた食事、適度な運動を心がけましょう。ストレスを溜めないように、自分なりのリフレッシュ方法を見つけることも重要です。
コンサルタントとして起業を成功させよう
この記事では、コンサルタントとして起業を成功させるための戦略とノウハウについて解説しました。
コンサルタントとして起業することは、自由な働き方を実現し、自分のスキルを最大限に活かすことができる魅力的な選択肢です。しかし、成功するためには、事前の準備や戦略、そして継続的な努力が不可欠です。
この記事を参考に、自分の強みを活かし、顧客に価値を提供できるコンサルタントを目指してください。
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